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アニメ「進撃の巨人 season2」を第26話〜第28話まで観て。目新しさよりも安定感が増した感じの再スタート!

 

TVアニメ「進撃の巨人」オリジナルサウンドトラック

TVアニメ「進撃の巨人」オリジナルサウンドトラック

 

 

アニメ「進撃の巨人」の2期を観てます。


1期のころから先行PVだけ観て「これはとんでもないものが始まったぞ!」と震えていたのも今となっては懐かしい記憶。あのころは「いやでも待てよ、あのギルティクラウンの製作陣だぞ…あのギルティクラウンやぞ…」と呪詛のように自分に言い聞かせてたものです。そうやって期待感を抑えてたけれど、ぜんぜんそんなことが杞憂に終わってしまった! フルスロットルで最初から最後まで駆け抜けてくれましたね!
いやべつに「ギルティクラウン」をこきおろしててもぼくめちゃめちゃ好きなんですよ。愛がなきゃ全話視聴なんてできないもの。

 


さて、そんな大成功を収めたアニメ「進撃の巨人」も2期のはじまりです。それも1期からおおいに空白の期間を経ての再スタート!
途中で放送されていたオリジナルアニメ「甲鉄城のカバネリ」もあってか「あの製作陣はもしかして疲労困憊でヤバいのでは…」とひそやかに危ぶまれていました。ぼくの中だけで。
実際、あれだけ反響のあった作品の2期を引っさげて帰ってくるってのは大変なお仕事だと思うのです。期待値はんぱない。重圧超苦しそう。スタッフ死なないでっ!


始まってみて、3話分が放映されましたが。
これまた杞憂でした! なんの心配も危惧もいらなかった!


1期に比べるとさすがに1話のショッキングな内容はぐぐっと抑えられています。…いや、むしろ1期視聴組の人たちには慣れすぎてマヒしてしまったというほうが正しいのかも? ぼくたちが免疫つきすぎてしまったんですよ…っ!
そうだよ…ミケさんと「獣の巨人」の対峙はどう考えてもエグいし冷静に振り返ってもパニックでホラーでした。ぼくらはまちがっておるぞ…


ただ、場数を踏んでいるのはアニメ制作側も同じというか。視聴者を釘付けにする「トリッキーな展開」よりも、今まで観てきたかたをないがしろにしない「抜群の安定感」みたいなものをひしひしと肌で感じましたよ。
だって最初から全力で巨人たちに奇怪な動きさせてるもの。WIT STUDIO…あいつらどこがぼくのツボなのか完全に把握してやがる…
ただちょっと、かの偉大な澤野音楽を使いながら全力でふざけてるのはアレぼくはどーかと思うの。もっとやっちゃえやっちゃえ!


ただ、一個ケチをつけるとするなら、やっぱり「エレンの力で壁を塞ぐ」って話しかないと思うんです。
こらこら、またかよっ! ツッコまずにはいられません。
せっかくエレンの同期たちが各々の戦いをしていて、脇で盛り上がっているというのに、エレンたち主役組ときたら。


いや、同期のみんなががんばってる姿を見るとホントにイイ作品だなあって思います。
サシャなりに敬語を使う背景があったり、コニーが先走りながらも巨人の違和感に気付いたり。中でもライナーの名演ぶり、アレ素晴らしすぎないです?? 原作の展開知ってるからふわっとしか言わないけれど、ライナーの「コニー! そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」のあの声優さんの演技が素晴らしすぎる…! いろいろなことを含んでるのが、あのちょっと上ずった声に全て凝縮されておる…
ぼく思ったけれど、このライナーのCV 細谷佳正さん。すごく好きです。
灰と幻想のグリムガル」のハルヒロ役なんかでも思ったけれど、声が野太くて低いわりにすごく繊細な感情表現を持ってらっしゃるなあと。前々から「ほえーすごい」と聞き惚れておりました。

あとアレですよ、たまに聞ける穏やかな時の声、めっちゃカッコいいよね…


えー、ごほん。どこでお話が飛んだかな。
「脇役ががんばってる」って意味だと、最新話の先輩調査兵団さんたちもすごくイイのです。
壁に沿って闇夜を歩いてるシーンがすごくお気に入り。
「いつ巨人と出くわすかもと思うと気がどうにかなりそうだ…っ!」っていう張り詰めた緊迫感が、もうホントに液晶越しに空気まで伝わってくるようで。あそこで合流した瞬間の生き返るような気持ち、すごいよね…音と映像が完璧に融合してた名シーンじゃないです…?
ああいうの、ハリウッド映画なんかではまずまずお目にかかれないよ。日本的ホラーの結晶みたいなもんじゃないですか。

 

4月は「進撃の巨人」があるだけですごく毎週のアニメライフが潤ってますね。ぼくはマイナー作品もメジャー作品も等しく好きだけれど、やっぱりメジャー作品の大作がぼくのツボとマッチするだけで、ぜんぜんアニメ見るときのテンションがちがいます。なんという贅沢。なんたる幸福。


1期の後期では雌型の巨人との心を揺さぶる激アツな攻防戦があったりしたけれど、2期でもあれだけのスケールを期待してもいいのかしら。スタッフさん道半ばで倒れたりしないかしら。
WIT STUDIOさん、負けないでー!