「灰と幻想のグリムガル」原作最新刊(9巻)のメリイさんが破壊力高いというウワサは本当でした。
グリムガルがアニメ放送してたのがもう去年のことかー。そっかー。
しばらくグリムガルのサントラを聴いて余韻に浸っておりましたが、さてさて。ネットで何気なく検索していると原作9巻のうわさが飛び込んできましたよ。
それは2016年の10月ごろのこと。
いわく、「グリムガルの原作最新刊がヤバイ」らしい。
なにがヤバイって、「メリイさんのヒロイン力がヤバイ」らしい。
…………。
メリイさんのヒロイン力がヤバイっ!?
そして、一緒に見つけたネタバレ挿絵がこの部分なんですけれども。
メリイさんのヒロインぢからやばい!
実はぼく、愚かにも原作本は4巻くらいで止まっていたのである。
これはすぐ読まねばと思い立ち、急いでキンドル本読破しました。
というわけで、今回は9巻を中心に読後の感想を語ってみたいと思います。
もとい! メリイさんのかわいい特集を組みたいと思います。しょうがないね、メリイさんかわいいもんね。
◆9巻のメリイさんけっこうポンコツだぞ!
今までグリムガルはハルヒロ視点で語られることがほとんどでしたが、9巻ではチームハルヒロそれぞれの心の内が語られます。
ユメが敵に同情したり、シホルが芯の強いところを見せたり。今まで語られてこなかった思いが垣間見えるのですが…
その中で、メリイさんが最たるポンコツぶりを発揮しておられる!
一部だけ原作の引用をしてみます。
『雨にしっとり濡れたにゃあちゃんが近づいてくる……。
思わず、おいで、と言ってしまいそうになった。ち、ち、と舌を鳴らして手招きしたい。いや、だめだ。ーーだめ、……なのか? 敵じゃないのなら、べつにいいのでは? とくに問題ないような気も?』
雨の中、ねこと思しき生き物と出会ったときのシーンから抜粋したのものです。
メリイさんの堅物イメージを一瞬で瓦解させる。それだけのインパクトがこのワンシーンに凝縮されておる。
ほかにも、最初に引っ張ってきた原作の挿絵からもうかがえるとおり、メリイさん視点ではハルヒロがちやほやされてて拗ねる様子も描かれております。
『ハルヒロは、参ったなあ、困った困った、大変なことになっちゃったなあ、という体でいるが、内心、役得というか、しめしめと思っているのではないか。たしかあのバカランタが前に言っていた。男性はたまるものらしい。メリイにとっては異性の話なのでよくわからないが、ようするにそういうことをしたくなるものなのだろう。ハルヒロだって男だ。いい相手がいればやっぱりそこは。
いいんじゃないでしょうか。それはそれで。見えないところでやってもらえれば、かまわないです。』
◆ ハルのこと好きすぎ問題
「ハルヒロくん!」「来い、シホル!」ハルヒロはシホルを抱きとめると、すぐさま背中に庇った。ーー何あれ。かっこいい。
『わたしたちは個々の力からいっても、総合的にみても、義勇兵としては一流どころか二流ですらないのかもしれないのに、どうして今日まで生き残ってこられたと思う?誰よりもなによりも、ハル、あなたのおかげなの。わかってる?たぶん、わかっていないだろう。十中八九、みんなのおかげだと考えている。自分みたいな頼りないリーダーについてきてくれて、支えてくれる、仲間たちのおかげだと。おかしな人だと思わずにいられない。そんな人だからこそ、みんなついてゆくのだし、支えようとするし、一緒に歩いてゆきたいと願う。ーーハル』
灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ (オーバーラップ文庫)
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