「六花の勇者」はラノベ界への大きな挑戦となるか
「この中に1人、敵がいるーー!」
現在テレビアニメも絶賛放送中!
今一番れぐるすの中で旬!なこの作品に触れないといけますまい。
正直、アニメ化されるまでこの作品は本屋なんかでも日の目をみることなく、どこで売ってるのもよく存じませんでした。
れぐるすが住んでるのは岡山県という田舎だしね、まぁしょーがないよね。
ただ、これを今まで読んでなかったことが悔しいくらいオモシロイ!
なにがオモシロイって、そりゃ中身について熱く語りたいところです...がっ!
まずタイトル!
ラノベの印象操作はほぼタイトルで決まるといっても過言でもありません。
「やはりおれの青春ラブコメはまちがっている」「ソードアートオンライン」などなど。
が、しかし。
「六花の勇者」
...ない。
ラノベ特有の底知れぬ中二臭さが! 身悶えするほどの痛々しさが!
まったく、ラノベ臭さを感じない!
まず目にとまるのは、この売れっ子ラノベたちへ対する反骨精神。これだけでぼくの心は鷲掴みです。
ただ、それだけではありません。この時点ではまだ「勇者」というキーワードしか出ておらず、「ファンタジー異世界での冒険物」としか判断つきません。
せいぜい、「六人いる中の1人に、なんの変哲もない日本の高校生が選ばれ、異世界に召喚されるのかな?」くらいにしか感じません。
オージーザス!またI-SEKAIトリップものかよ!みたいなね。外国人が異世界トリップなんてジャンル知ってるのかって?知らん。
ただ、予想をあっけなく裏切り、中身を開けてみると「ファンタジー冒険+紛れ込んだ偽物探し」という、ファンタジー人狼ゲームでした。
魔神を倒す勇者は必ず6人選ばれる。しかし、6人だけのはずが集まると7人いて...。味方に紛れた敵ーー7人目を探し当てる。それがこの作品を通して描かれる内容となっています。
うーん、まさかファンタジーに推理要素を織り込んでくるとは。超能力や人外設定テンコ盛りなのに、平気で行動の裏を取っていく。
カオスながらも絶妙なバランスで読者にも犯人を探し当てるドキドキを味わってもらおうとする作者さんの想いが伝わってきます。
まだまだ現時点では3巻までしか読んでおりませんが、きっと今後明かされる「六花の勇者」システムにもなんらかの謎がありそう。
タイトルにもなっているかぎり、この作者さんならなにか仕込んでいそうな信頼感があります。
今の時点でもかなり、このシステムは敵側に有利なようにしか受け取れないですし、ね...,