アニメ「3月のライオン」15話を観て。そっか、これって将棋アニメだった!
アニメ「3月のライオン」を何気に見続けています。
日常系を見続けることが苦手なれぐるすですが、これはなんかずっと見れるんだよなー。たぶん、将棋に関係ないことをずっとやっているからだと思います。
とくに脇役の日常風景なんですが、まったくわけのわからない場面でぬるぬるした作画をブッ込んできたりするんですよね。脇役のおっさんがトマトまるかじりしたり牛乳飲んだりしながら新聞を眺める…そんなシーンをやけな手の込んだアニメーションで描写するという。なんなの?「3月のライオン」はぬるぬるした動きのサザエさんを目指してるの?? 惰性とはいえ見続けているけれど、いまだにシャフトさんがどこへ力を入れたいのかわからないんだ…
そんな「将棋をやらないアニメ」というネタ的な位置を確立していたはずなのですが、ここ最近はちょっと事情がちがいましたね。13〜15話にして本気出してきました。将棋をガチでやってます!
ただし、15話に関しては主人公の零くんが目立ってないけどね! おっさんが一生懸命将棋をしておる。しかも作中でもここまで将棋やってたかってほどである。盤上の描写がいちいち重みある。まるで少年漫画のバトルを見ているようだ…っ!
その試合を観戦するに徹する、今までの主要キャラたちもその迫力に思わず正座です。正座観戦しなければならない空気に包まれている。
まあ、そのあとはいつもの感じになったんですけれども。
ストーカーしちゃう主人公のお義姉さんが夜這いしてたり「もう知らないんだからねっ!」とか言ってたり。きょ、きょうびテンプレツンデレでも言わない台詞…っ!
「3月のライオン」の中ではこのお義姉さんがお気に入りです。なにかと零くんにいやらしく絡んできてさんざん皮肉やら嫌味やらを言ったあとどこかへ去っていくような。そんな彼女のなにを目指しているのかわからないような生き様に、ぼくは心惹かれます。
ミステリアス…ともちがうんですよね、この人。なんか破滅願望の塊みたいな、人を不幸にしてやろうみたいな。少なからず憎かろう零くんだけには自分の不幸を共有してほしい、一緒に不幸になろうみたいな、一言では言い表せない愛憎模様。なかなかあんな負の要素しかないキャラクターは作れないよなあ、と変に感心してしまいます。
まちがいなく、身近にはいてほしくない人だぜ…っ!