物語の世界に浸ろう 〜 「ぬらりひょんの孫」より妖怪ヤクザぬらりひょんのシビれるセリフを引用してくるだけ。
少年ジャンプで以前連載していた漫画「ぬらりひょんの孫」
妖怪モノにヤクザの任侠世界を持ち込んだ、今読んでもなかなかの異色作となっております。
ぼくはこの漫画で出てくる総大将「ぬらりひょん」が大好きです。
傲岸不遜で惚れた女はものにするっていういかにもヤクザらしい…イケイケなおっちゃんだけど、バシッと締めるところ締める一本筋の通ったスタンスが本当にカッコいいんです。
あくまでも主人公を引き立てるサブキャラなのでめったなことで出てきませんが…完全に主人公を食っちゃう勢いです。出てくるだけで画面が引き締まるんですよね。
とくに普段クールぶってるのに、激情で動く熱いシーンも多くて。そこがまた魅力的。
そんな熱いシーンで、静かに語る場面が中でもお気に入り。
のちに妻となる「珧姫」を敵地から助け出すところで…ぬらりひょんは強大な敵のボスに返り討ちにあってしまいます。
それでも彼女のために、このままカッコ悪いだけじゃー終わらない。闘志を奮い立たせる漢・ぬらりひょん。
「ワシがあんたを幸せにする
……どうじゃ 目の前にいるワシは
あんたを 幸せにできる男に 見えるか?
フハッ…… 見えんだろうな
ワシは あんたにカッコいいとこを見せつけて
惚れさせにゃー いかんのにな……」
「あんたに溺れて
見失うとこじゃった」
幸せにする男に見えるか?って静かに自分を省みるシーンが妙に大人っぽくて色っぽい。そんな愛の独白。これはなかなか高校生主人公なんかには真似できないときめくようなセリフですね。しかも非常に熱いシーンときたもんです。そりゃあぬらりひょんが人気あるのも頷けるってものです。
「ぬらりひょんの孫」ではおよそぬらりひょんが率いていた頃のメンツ「初代組」の仲間たちが飛び抜けてカッコいいです。
一番大変な時期を…死線をくぐり抜けてきたからこその貫禄といいましょうか。大物感たっぷりでみんな素敵。
いちいちみんな大見得切るところが渋くてカッコいい!
ホントに名セリフが多いので、先述のだけじゃなくてもっとたっぷりお伝えしてみたいところです。
いつかそんな機会が作れればいいなあ。