ラノベ「皿の上の聖騎士」1巻を読んで。どうもピンと来なかったのでぼくがモヤモヤしたことを言葉にしてみる。
一時期、ネット広告で「ノベルゼロ」というのをよく見かけました。
「大人になったかたへ送るラノベ」というような、思わず心揺さぶられるような宣伝文句だったので今でも記憶に新しいです。
今回はそこから発刊された「皿の上の聖騎士(パラディン)」という作品について!
1巻を読み終えた時点でのぼくの感想を書いていっちゃいます。
多少なりネタバレ含むのでご注意を。
▼ 読んでない人でもわかるあらすじ。
聖騎士のお姉ちゃんと弟くんが主人公です。
表紙にはデカデカとお姉ちゃんらしき人物が載っていますが、弟くんは姿形もありません。ひでー話だ。
そんでもって、この表紙を飾るお姉ちゃん。
のっけから四肢をもがれて生首だけにされます。本当にひでー話だ。
まぁさすがに生首だけでもごもご動いてたらビジュアルに難ありなので、なんやかんやあってお姉ちゃんの生首は蛇の姿に変えられてしまいます。
弟くんは「こんな姿じゃお姉ちゃんに萌えることもできねー!」とお姉ちゃんを元に戻すため、冒険の旅に出ます。
訂正。お姉ちゃんが主人公といったけどアレだ。ほとんどマスコットキャラポジだ。
具体的にいうとお姉ちゃんの四肢をもいでいったのは霊獣っていうボスキャラです。
各地に散らばってて、そのボスキャラからお姉ちゃんの各部を回収していく……っていうのが目的です。なんだそのジャンプの打ち切り漫画にありがちなやつは。
1巻のあらすじとしてはこれだけ。
2体のボスキャラと遭遇・攻防までを描いております。
▼ 楽しみかたが曖昧でわからない。
ここからはぼくの感想です。
もう見出しのとおり。どこを楽しめばいいやらちょっとよくわからないや。
いきなり辛口な意見になってしまい「なにがそんなに気に入らないんでい! てやんでい!」って思われるはず。
よし、がんばって言語化してみます。
物語の楽しみかたっていろいろあると思います。
例えば「この先どんなに現実離れした世界が出てくるんだろう」っていうファンタジーへのワクワクとか。
例えば「この主人公強い! 苦戦するような強敵出てくるかなー?」っていうバトルでのドキドキハラハラとか。
場合によっては「なんじゃこのおバカな話は!」ってツッコまざるをえないネタ要素なんかも、楽しみかたのかたちだと思います。
ところがこの「皿の上の聖騎士」という作品。それが曖昧すぎて直感でわかりづらい。
ぼくからしたら「カッコつけすぎてる」んじゃないかなーと思うんです。
すごくもったいないなーと思うのが……
この作品は「各国を旅してボスキャラと戦ったり和解したりする物語」なのに、森とか砂漠をぶらりと寄ってはすぐボスキャラと遭遇しちゃうし、
「蛇と人間の冒険」なのに「この姿は不便だなー」とかっていう具体的な悩みとかもないし、
「弟くんが姉嫌い」っていう設定があるのに、「でも俺のお姉ちゃんは美人なんだー!」っていうおまえどっちやねんてなるカミングアウトをするし
(大変致命的なのが、この話がまだ物語序盤の1巻時点でされている点である。もはや姉嫌いとかそんなこと読者は誰も信用できない)
あれ? もしかして1巻でもう打ち切りになったのか……?と疑ってしまいたくなるくらい性急すぎる展開である。
そんでもって、展開が早すぎていろんな楽しめる要素が散りばめられているはずなのに、すごーく薄味になっちゃってる。
もしかしたら既刊の2〜3巻ぐらいまで読めば、怒涛の展開で面白くなるかもしれないですが。……ですが。
物語の序盤ってそんなおざなりにしちゃいかんでしょう。とぼくは思いますよ。
今のところ主人公の弟くんに「大変なんだなおまえ…どうか幸せになれよー」って感情移入できるところがなくて、かといってネタにしてあげられるほどネジがぶっ飛んでるわけでもないんだよなぁ。
姉嫌いでちょっと斜に構えてて、でもお姉ちゃんなんだかんだ好きだからやれやれがんばりますかー。っていうのは、やっぱりカッコつけすぎてるよ。がんばれ!って応援してあげられない。
じゃあお姉ちゃんのほうはどうなの?っていうと、
「身体が元に戻らなくても平気。覚悟ができてる」っていう考え方を彼女はしてるんです。
だから「元に戻さなくちゃ!」って言ってるのは弟くんの固執だけなんだよなぁ。
そーゆー目的意識のある作品だと、「鋼の錬金術士」とかがあると思うんですけど、
あれは「弟の身体を絶対に元に戻す!」ってすごい信念が伝わってくるんですよ。血反吐吐きながらでも戦ってたり、そーゆー良い意味で暑苦しい、泥臭いところがある。だから「エドワードがんばれ! アルフォンスも!」ってなるのよね。
(まぁ見方によってはアレもアルフォンスが鎧の姿で不便してるようには見えないけど、そこはエドワードの気持ちの掘り下げが上手かったから同情的になれた…本当に丁寧だったと思う)
この手の「姉が元に戻らないかもしれない」っていう強迫観念を煽るようなジャンルは、どれだけその必死さが伝わるかが勝負だと思うんです。
ぶっちゃけそこに力入れないくらいだったら下手に奇抜な世界観にしなくてもいい。って思っちゃう。
だって「元に戻らないなら蛇の姿で生活することを考えてみようよ」って打開案が浮かんじゃいますし。逃げ道を作ってしまったら必然性がなくなっちゃう。
まぁいちおう「お姉ちゃんの生首もボスキャラが必要としてて、それが手に入らなかったら国が大変なことになる」って別の理由づけもあるんですが、 「それ君たちにどうしても守らなくちゃいけないことか……?」っていう思いが強い。
というのも、その話が出る直前に、この姉弟ってば国に裏切られてるんですよ。
そもそもお姉ちゃんの身体がもがれたのも国の偉い人たちのせい。
で、弟くんはそのことに怒ってお姉ちゃんと一緒に逃亡してるんですよ。
例えば漫画「亜人」で似たような話があります。
国に指名手配されて逃亡生活を余儀なくされる話。
その話では最終的には戦うんですけど、まずは「どっか田舎に隠れて過ごそう」って冷静に判断するんですよ。だって戦うのって最終手段じゃないですか。殺される確率が一気に上がるし。
そーゆー冷静な判断をせずに弟くんが
「よっしゃボスキャラ1人ずつ倒して身体を元に戻すか! みんな化け物みたいに強くて毎回死ぬ気で戦わないと命ないけど!」っていうんですよ。ちょっと待て。たぶんそれボスキャラと戦わずに田舎で隠遁生活してたほうが生存率高い。
お姉ちゃんもあなたの弟が自分のために命かけるって言ってるんだから全力で止めなさいよ。「ありがとうよろしくね」じゃないよ実は弟くんのこと死んでもいいと思ってるでしょアンタ。
と、そーゆー細々としたことが気になってしまってですね…
RPGゲームだったら「そーゆーもんなんだ。まあ細かいことはいっか、戦うのが目的だし」って脳筋思考でいけるんだけど、
この弟くん、いちおうボスキャラとも冷静な話し合いで妥協案を出せるくらいの器量はあるのであった……
もういっそ「うるせえ! 恨んでるから例え刺し違えても全員ぶっ殺す!」って言ってくれたほうがまだ感情移入できたよ! いいぞ応援するぜ!ってなった。なんで弟くん、冷静にバトルを避ける判断ができるのに自らバトルロワイヤルに飛び込もうとするんだよ……もう支離滅裂でわけがわからないよ…
と、いうわけでですね…
ぼくが「皿の上の聖騎士」を読んでて楽しむ前に置いてけぼりをくらったのは、こんなところでしょうか。
なんか大人になったら視野が多少は広くなるぶん、物語にも入り込めないですね。
だ、大丈夫だっ! もしかしたら次巻あたりで主人公の本性が表れて「本当は旅にかこつけて実の姉を事故で始末する計画を練っていた」とかそんな怒涛の展開があるかもだから……! 期待すべし!
いやその展開になったら無理がありすぎるでしょ…
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ― A Tale of Armour ― (NOVEL 0)
- 作者: 三浦勇雄
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/02/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
プレミアムセール! Kindle大バーゲンにぼくも突撃いたしました。
Kindle夏の半額大セール!
夏季限定の大値下げが今年もやってきましたね。
ラインナップとしては毎年恒例のアニメ化作品群であったりアンティーク扱いの作品だったりが並ぶわけですが。
けっこう毎年のことでも過去にまとめ買いから漏れてしまったものがあったりして。まぁ、その、主にお財布事情的な問題で。今回また買うことになることも少なくないです。そーゆー意味ではラインナップの定番になってる作品はぼくたち家計の味方ですね。大変ありがたい。
さて、今回ぼくが購入したのはコチラ↓
「パナティーア異譚」3〜5巻
「アルティーナ」
「最後の医者は桜を見上げて君を想う」
パナティーア異譚はけっこうちょくちょくラインナップに並んでるのを見ますね。以前、ぼくも値下げされた時に1〜2巻までは購入しました。
「過去に異世界召喚された少年が、再び異世界召喚されてかつての仲間たちと冒険する」という異色な異世界召喚モノです。すでに異世界での人脈はあるけれど、年月を経た分、どう世界は変わっているのか…?というのが1巻スタート時の主なギミック。
けっこうファンタジーとして堅実な作りになっています。異世界召喚モノが好きな人…というより、ファンタジー世界をゆったり冒険するお話が好きな人にこそオススメできるかなと。
ぼくはまだ3巻以降を読んでいないので、読み終わり次第、レビューにしてまとめたいなぁと思っておりますよ。
アルティーナ。こちらはタイトルを見て「おや?」とデジャブを感じたかたもいるかもしれない。
そうです。「覇剣の皇姫アルティーナ」のお話を新たに改稿した作品だそうです。
こちらに関してはぼくはまったく内容を存じ上げませんが、前々からまとめて読みたかったこともありこのたび購入。
あとは「最後の医者は桜を見上げて君を想う」ですが、こちらは最近流行りの「ラノベ寄りの一般小説」だとうかがっております。内容など知らぬ! ただ表紙絵に惹かれた! それだけのこと!
何気に最近にわかに名前を聞く作品だったこともあり、せっかくだから手に取ってみることにしたのでした。
ついでにセールはとくに関係ないけれど、「ノベルゼロ」より刊行のオトナ系ジュブナイル「皿の上のパラディン」も遅ればせながら購入しました。
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ― A Tale of Armour ― (NOVEL 0)
- 作者: 三浦勇雄
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2016/02/15
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いやー、ずっとずっと読みたかった!
噂によると「皿の上」って書いてるけれどちっともグルメ要素はないそうです。ガチガチなぼく好みのファンタジーらしい。
ここから出発して、徐々にノベルゼロ刊行作品に手を広げていきたいですね。そのためにも皿パラ、君には大いに期待してますっ!
ではー。
漫画「ラーメン大好き小泉さん」が飯テロすぎたのでみなさんと分かち合いたい一心でレポートするわ
近頃、本屋さんに平積みされている表紙を眺めているとやたらご飯のイラストが目に飛び込んできます。そう、世はグルメ漫画時代!
ぼくはあの手の漫画、どうにも苦手です。理由は「飯テロやめろお!」です。見てたらお腹減るよね。
しかもこーゆーの読むのってだいたい深夜帯だったりするんですよね。深夜に襲い来る飢餓感。やばいよね。悪夢ですよね。
さて。
今回ぼくが手に取ったのは漫画「ラーメン大好き小泉さん」です。
ぼくの味わったこの敗北感。当ブログをご覧の皆さまとも共感できるよう、わたしがんばってレポートするわっ!
◆ まずはコチラをご覧ください。
ふっふっふ。
さぁて、手始めにどうやって飯テロしてやろうかな……ふふふのふ。
決めた。決めました。
刮目せよ。これが飯テロだっ!
え、絵面ぁ……っ!
まるで食指が動かんぞ!
これが「ラーメン大好き小泉さん」なる作品です。だいたいお分かりいただけたでしょうか。
グルメ漫画の中でも「ラーメン」を題材にして、古今東西あらゆるラーメンを食べ尽くす!というのがコンセプト。
ただ悲しいかな…ラーメンが題材だけに、絵面の破壊力たるや。もうゴッテゴテです。チャーシューどんっ! 具材ゴツ盛り! こんなん一枚絵で見ても「おいしそう……」ってなるわけないやんっ!
なるわけ……
あらあら……?
あれ!? なんかおいしそうじゃない??
この漫画の最大のポイントは「主人公・小泉さんの豪快な食いっぷり」にあると思います。あんなゴテゴテで味も素っ気もないような一品が、小泉さんが食すだけで至福の逸品へと変貌するのです。
豪快!
ワイルド!
小慣れてらっしゃる!
つやっつや!
グルメ漫画のテンプレとして「とりあえず顔面崩壊させてヨガらせとけ」みたいなのありますけど、ちょっと待ちなさいよと。
グルメ漫画の醍醐味は「ストレートにおいしそうと伝わるかどうか」だと思うんです。見てください、この小泉さんのラーメンへの食いつきっぷり。
こんな人が横にいたら絶対同じメニュー真似して頼んじゃうよね。それくらいの親近感ある。
ちなみに普段の小泉さんはクールでツンとした美少女です。
こんな子に「豚野郎!」って豪快に罵ってもらえるっていう特別感も得られるよ。オススメ!
…ちがう。そーゆー売り方はしてないんだよこの漫画は……
◆ 変わり種系ラーメン「菊や」さん
ちなみに冒頭で出てきた超変化球ラーメンですが。
ちょこっと調べたら出てきました。実際にあるラーメン屋さんで、「菊や」さんというそうです。
ちゃんと食レポしてるブログ記事もあるみたいですよ↓
ぼくはこーゆー「ここでしかありえないもの」……まぁつまりゲテモノが結構好きなので、俄然食べてみたいです!
ただ、ぼくは同じくメニューにあった「ココアラーメン」のほうが普通においしそうで食べてみたいなー。
見た目はチョコレートフォンデュ? かとおもいきや、れっきとしたラーメン……
うぅむ。どんな味をしているんだ…気になる…気になるぅ。
他にもたっくさんメニューがあって、それがどれも変わり種系で埋め尽くされているらしいです。
ぼくは詳しいほうじゃないけれど、たぶんラーメン通にはメジャーなのかしら…?
◆ ぼくも触発されて行ってきました。
ちなみに。
この漫画に感化されてぼくが行ったことのあるお店をご紹介。
といってもいまやメジャーな全国チェーンじゃないでしょうか。
名前は「一蘭」さん。
お店の中は完全に孤立状態。事前に好みの味にカスタマイズできるのは素晴らしいサービスだなとおもいましたが、ぼくは最初立ち寄った時にはなにがなにやらわからず、結局無難な味つけになっちゃった覚えが……
わざわざ岡山から福岡まで食べに行ったのに。
ええ、そうなんです。我がアットホーム岡山にはないんです、一蘭さん。食べたくなって遠征しちゃった。えへへ……
せっかく行ったのに楽しくおしゃべりもできなかった……しかも無難な味つけで終わってしまった……終わってしまったんだ……!
正直、めっちゃ悔しかったです。
(コチラ↓2巻で実際に小泉さんの「豚野郎!」が見られるヨ!)
FGO未プレイでも「ぼくそれ知ってます」という顔するために、漫画「Fate/grand order コミックアラカルト」買ってきた。
アプリゲーム「Fate/grand order」が飛ぶ鳥を落とす勢いで盛り上がってますね。
とくに去年の年末あたりから人気ぶりが顕著で、「アプリゲームに泣かされた」「ラストバトルが熱すぎる」とツイッターを中心に口コミががんがん拡散されてたの、ぼくもよく覚えてます。
「ぼく、Fateのことまでアンテナ伸ばしてた記憶ないぞ…?」と、Fate関連に専門外のぼくのもとにまで口コミが及んでいるくらいなのだから、当時の勢いがすごかったことを物語っていますね。FGO関係の拡散力、すごい。拡散力っていうか、伝染力? こわい。いや、こわくないけれど。病魔じゃないんだから!
なぜFGOが愛されるのか?
昨今のアプリゲームにはなかった「シナリオ・演出最重視」というゲーム本来の魅力に立ち返っているから…らしいです。
ゲーム性はお世辞にも優れているわけではないけれど、そこにはゲームの原点がある…昔はあった、ぼくらがいつの間にか無くしてしまったなにかが…!
や、わかんないんですけれどね。ぼくプレイしたことないのです。ごめんなさい、全部ツイッターで聞きかじったことをほぼほぼ推測だけでおしゃべりしてます。
◆ ぼくも「FGO」の魅力に取り憑かれてみたい!
ぼくのほうから進んで調べてもないのにね、毎日のように周囲が楽しんでるのをみてるとね。
やっぱりぼくも混じりたくなっちゃうじゃないですか。「FGO」やりたい。
ぼくも「マシュ尊いよマシュ!」っていっしょになって叫びたいぜっ!!
目的ははっきりしている。「FGO」を知りたい。
ならばどうする? そのための手段は?
決まっている。
プレイすればいいのだ、「FGO」を。
ーー否ッ!
ノーだ。それはできない。
なぜって? 決まっている。
今の生活でゲームに割く時間がない。ないのよ……
ぼくの方針としては「どっぷり浸かるほどリソースを割きたくないのだけれど、それなりに雰囲気を楽しみたい」というわけだ。
…うん。まちがいない…ガチのファンと対峙した時に、本気グーパンチでやられちゃうタイプのやつだ…本気で語り合える同志がいると思ったらぜんぜんそうでもなかったってオチになるやつだぜ…!
人は、それをっ、「ニワカ」というッ!!
◆ 「ニワカ」のぼくがお手軽に楽しむために。コミックアラカルトなるものに手を出してみる。
どうも、FGOニワカのれぐるすです。
ぼく知ってる。ファンの中でも「がっぷり四つタイプ」と「ニワカタイプ」に分かれてるから、前もって自己紹介のときにどっちかわかるよう名札つけとけ!ってこと、ぼく知ってる。ファン同士の思想のすれちがい、撲滅してこっ!
そんなぼくがスキマ時間でちらっと「FGO」の世界観を知るにはどうしたらいいの??
と思ってたら、ありましたありました! Kindleにありましたよ!
その名も「Fate/grand order コミックアラカルト」シリーズ!
いわゆる同人誌的なやつらしいです。いろんな作家さんの合作本的なアレ。薄いほうのやつじゃないよ! 当ブログは「健全、安全、煩悩全開!」をモットーに運営しておりますっ!
ぼくが今回、初弾として購入したのがコチラ。シリーズ5作目になるやつ。
なんでこれを選んだのか、表紙を見ただけでおわかりいただけますよね?
息を呑むほど美しい……
当ブログは煩悩フルスロットルでやっております。だからってなんでもかんでも表紙買いはないだろうおい……
ふう。ここからがやっと本題です。
毎度毎度、前置きが長くなるくせ、そろそろなんとかしたいナー(棒読み)
コミックアラカルトシリーズでは、原作ゲームに寄り添いながら、なるべく曲解をしないよう忠実に再現された「キャラをネタにした原作重視の短編集」となっております!
これなら原作を知らないぼくでも原作の雰囲気を垣間見ることができるし、なにより短編ばかりだからサクッと読める! すばらしい時短! 現代人の叡智ですな!
さてさて、それでは中身を読んだぼくが、「FGO」についてちゃんと見識を深めているかどうか、ここらで精査したいと思います。
◆ 漫画でわかる! 「FGO」ってこんな話!
「FGO」はキャラクターの種類がほんとに豊富! ちゃんと原作をプレイしてないと、話についていくだけでもいっぱいいっぱい…なんてことも。
いえいえ、大丈夫です。未プレイ組の心強い味方、コミックアラカルトがついているじゃありませんか。
とりあえず主要キャラクターを知っておけば見識が浅くてもついていけちゃいますよ! どどんっ! 断言いたしましょう!
まずは主要キャラクターのひとり。
マシュちゃん!
愛くるしい笑顔が特徴!
そして、この子のチャームポイントは…
そうです。「筋肉」です。
マシュちゃんは無類の筋肉キチ!
これさえ押さえておけば、もう大丈夫です。マシュちゃんの話題が振られてもついていけます。
あと、先ほどちらりと出てきた御仁! この人もメインキャラのひとりです。「FGO」における主人公といってもいいかもしれません。
半裸の部族さま!
正式名称? 知らぬ! ただそこにある筋肉のたくましささえ知っておればよい!
身長は地味にデカイ。こわい。いや冷静に考えて、こわい。
つづきまして。脇を支える名キャストをピックアップしてご紹介!
裸エプロンのおじさん!
いやほんと、一瞬見て裸エプロンだと思ってつい二度見した。ちがった。ぼくの錯覚だった。ただのエプロン姿だコレ。
儂さん!
「儂」を作る、って……なんだ!?
恩讐トナカイさん! なんか温州みかんみたいな名前だ…!
たいへん失礼いたしました。
正式名称は「恩讐トナカイさん」らしいです。訂正させていただきます。こちら、恩讐トナカイさんさんです。いくら創作とはいえ知り合ってまもない人を呼び捨てにするの、よくないよ。
◆ まとめ。「FGO」って結局どんな話?
結局、「FGO」とはなんだ!? さっぱりわからぬ!!
表紙の幻想的で甘い雰囲気につられて買ってみたら、なんだこれは!! とんだおっさんたちの筋肉祭りじゃないか!
混迷を極めすぎじゃないですかね??
◆ 結論。コミックを読む前に「FGO」を実際にプレイしておこうね。
みんな、原作をやりましょう。そして知ろう?
コミックアラカルト、アレ未プレイ組にはカオスすぎると思うの。
Fate/Grand Order コミックアラカルトVI (角川コミックス・エース)
- 作者: コンプエース編集部,TYPE-MOON
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/04/24
- メディア: コミック
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アニメ「サクラクエスト」3話まで観て。思ったより伝えたいことがわかりにくいぞう…?
アニメ「サクラクエスト」を観てます。今は1〜3話まで!
4月から始まった「PA Works お仕事シリーズ第三弾!」という看板を引っさげて登場した「サクラクエスト」ですが、単純にお仕事シリーズといってもなかなかお話の方向性というか、目指してるジャンルが前作、前々作とちがう感じしますね。
主人公のピンク髪ちゃんがいろいろ「売り言葉に買い言葉! やってやんぜ!」なまま突っ走ってて、3話まで観たぼくもいまだに「どうしてこの子はこんなにムキになって取り組んでるんだぜ…?」と置いてきぼりくらってるのが正直なところ。
◆ 「サクラクエスト」は「変わらなくてもいいものがある」と伝えるアニメ??
そんな戸惑いを隠せないぼくですが、いちおうぼくなりに「サクラクエスト」がなにを目指しているのかを解釈してみようとおもいます。
今までの「お仕事シリーズ」では経緯はともかく、そのお仕事のやりがいはぼくたち視聴者にもヒシヒシと伝わってきていたものです。
前作「SHIROBAKO」はアニメ制作現場の鬼気迫るハードワークぶりと、それに賭ける情熱をテーマにしてました。なんか製作陣の「こんな必死にがんばってるんだからお願いだから辛辣にしないで!」って気持ちが伝わってくるようで涙を誘われたかたも多かったのでは。監督を監禁するところなんか、製作陣の悪ふざけというか本音がダダ漏れにしか見えなかったよアレ!
前々作「花咲くいろは」では温泉旅館で下働きすることになって、仕事の大変さとそこからくるやり甲斐を前面に押し出してて「サービス業って青春だ!」って感じがすごく出てました。たぶんアレの影響で旅館やホテルに就職したくなった人、いると思うの。
そんなところで、本作「サクラクエスト」である。
村おこしの最前線へ放り込まれることになったピンク髪ちゃんですが、なんというかまあ、起きること起きることあんまりにもシュールすぎるやろ! それへの解決策もアプローチもいまいちよくわからないままぬるっと話が進んでゆく…そう…まるで牧歌的な農村の風景のごとく…
基本的には村おこしの目的として「過疎ってる村をなんとか変革せねば!」っていうのがあるのだけれど、村人やら協力者やらのスタンスが「まぁべつに無理にどうこうして変える必要もないんですけれどね」って人たちばっかりなので、お話がまったく前へ進まないのよね。のどかな世界か。
第3話「マンドレイクの叫び」ではやっとピンク髪ちゃんが村の国王(村おこし大使)としてやっていくことに決めた様子が描かれておりましたが…
そこでの所信表明で、まんま「変わらなくてもいいことがあるんだっ!」って気持ちをピンク髪ちゃんなりの言葉で伝えておりました。い、言いたいことはわかるんだ…でもね、でもそれを言っちゃうとお話が前に進まな…う、うぅーん…
有り体にいえば「村おこしをするには変革よりも昔ながらのものを大切にしよう」ってことを言いたいんだろうし、それに向けて今後施策を練っていくんだろうことは容易に想像つくのだけれど。な、なんかそこへ至るまでの道のりがえらく曲がり道だらけでしたね…1〜2話のあのくだりとはなんだったのか…
もうちょっと単純に「変革派村長と懐古主義派の主人公」っていう図にしてみせたほうが単純に話がサクサク進みそうな気がするし大変わかりやすくなりそうなものなのに…どうしてこうなったのだろう。
なんか、特殊な題材と特殊な人物相関図に手を出してしまったのが「サクラクエスト」という作品のような気がする。うまいこと言葉にしにくいけれど、取り扱うテーマがごちゃごちゃしすぎてて爽快感だとか達成感だとか、そーゆーのがわかりにくくなっちゃってるんじゃないかなあ。
テンプレ的な物語をはずそうと思えば簡単だけれど、なかなかわかりやすい物語にするのってムズカシイですよね。「サクラクエスト」はぼくたちに大切なことを教えてくれているのだ…!
とはいえ、たった3話までで全てを知ったつもりになるの、良くナイ。
実はあの不朽の名作「SHIROBAKO」もあんまり序盤を楽しめていなかったりしたぼくなので、今回もPA Worksさんの「徐々に尻上がりになっていく法則」が受け継がれていることをちゃっかり期待しておりますのよ。
いつもの不思議系なPA節のある会話劇は本作でも健在ですし。ほんと、あの独特の言い回しなんなんでしょうね。なごむ。
「グリムガル」や「このすば」の時みたいに、案外のめり込んで毎週のように感想を語り出すようになるかもしれません。そうなるといいなー。
アニメ「グランブルーファンタジー」3話まで観て。純RPGを楽しむアニメかと思ったらカタリナ姉さんを愛でるアニメだった。
アニメ「グランブルーファンタジー」略して「グラブル」を1〜3話まで観ておりまして。
ゲーム自体をやっていないという原作への暴挙も甚だしい勢のれぐるすですが、まあ純粋なRPGアニメなら楽しめるんじゃないかと思って、結局予備知識ナシで突き進んでおります。
なのでここでの感想は「ゲーム未プレイの人から観たもの」として捉えてくだされば大変ありがたいです。
実はちょっと前に放送されていたアニメ「進撃のバハムート」もゲームをぼく自身がやっていないという理由だけで観てなかったんですよ。食わず嫌いですね。
「あーゆーのはゲームをやってる人向けのファンサービスみたいなものだよね」と思ってたんですが、ところがどうも後で聞き及んだ話によると大変おもしろかったそうじゃないですか! これはイカンなと。
勝手な思い込みはせっかく名作に出会えるチャンスを失うなと、ぼくは考えを改めまして。
まあ詳しい世界観も背景もわからないけれど、とりあえずゲーム原作アニメも積極的に観ちゃえ! ってことになりました。
それが今「グラブル」を継続視聴してる最大のモチベーションとなっております。
めちゃめちゃ丁寧で、なるほど、RPGの雰囲気を未プレイのまま味わいたいならオススメだな! って感じです。
よく広告やらCM映像やらで見る「グラブル」独自のキャラデザって、あれなかなか凝ってないです?
あんな立体感と厚塗り感、アニメじゃむりじゃない? 厳しくない? …って思ってたら、まったく違和感なく再現されていた!
音楽だってゲームのものをどうもそのまま引用しているようだし。
もうこれだけ観て聞いて感じて、未プレイの人はもちろんたけどきっと原作勢だよって人もゲームの感覚に浸れるんじゃないかなあ。
なんなの、セガさんやっぱりゲームの売上めっちゃ好調なの? あの絵を再現するのにどれだけの大金を動かしているんだぜ…? それを他の低予算アニメにちょっぴり分け与えて…施しを、施しをおねがいしま…
肝心のストーリーについて触れておきましょう。
たった3話のうちに城の中だったり村だったり森だったり空の上だったり…たいへん大冒険してます。
やっぱり純ファンタジーモノといいますか、いつになってもこんな冒険譚は憧れるものがありますね。ワクワクしちゃいます。
ただ、キャラの掛け合いがなんか薄味だなー。こう、「わー、すごい!」「綺麗なところ!」「立派な船!」とか、そーゆー見たまんまのことをキャラが喋ってるのが多いような…いやすごいのはぼくら視聴者もわかってるんだよ! 美麗グラフィックだもの! グランブルーファンタジーは美麗なグラフィックがウリのお話です!?
もうちょっとキャラの会話にフックが欲しいというか、ぜんぜん個性が見えてこないよなー……もったいない…
と思ってたら、3話にしてパーティの年長者カタリナさんが急激に可愛くなってきたぞ!?
猫を見つけてもふもふしてるカタリナさん。なんだあれ、あんな下品な笑い声出せるのかよ残念系美人サンだったのかよ…!
なお、普通にテーブルに身を乗り出す仕草だけでもかわいいです。両手ちょこんと置いてるのやばないです? かわいすぎか。
キャラクター重視のアニメをお望みのかた、安心してください。3話からカタリナさんが可愛くなるよっ! めきめきと可愛くなるよ!
ついでに渋メンのラカムさんも出てくるよ! ジョブが飛空士かつアメリカン・ダンディー系! 会話も説明っぽくならずに急に引き締まってくるし、やっと「グラブル」始まったぞ! って感じです。
思えば、絶対に必要とはいえ、主人公くんとメインヒロインちゃんが無個性すぎたんや……きみたち、物語の核なんだからもっとしゃんとしなさいっ!
あとは、敵さんがもうちょっとだけ善戦するなり苦労を見せたらしてくれたら、たいへんぼく好みなんですが…ごにょごにょ…
アニメ「進撃の巨人 season2」を第26話〜第28話まで観て。目新しさよりも安定感が増した感じの再スタート!
アニメ「進撃の巨人」の2期を観てます。
1期のころから先行PVだけ観て「これはとんでもないものが始まったぞ!」と震えていたのも今となっては懐かしい記憶。あのころは「いやでも待てよ、あのギルティクラウンの製作陣だぞ…あのギルティクラウンやぞ…」と呪詛のように自分に言い聞かせてたものです。そうやって期待感を抑えてたけれど、ぜんぜんそんなことが杞憂に終わってしまった! フルスロットルで最初から最後まで駆け抜けてくれましたね!
いやべつに「ギルティクラウン」をこきおろしててもぼくめちゃめちゃ好きなんですよ。愛がなきゃ全話視聴なんてできないもの。
さて、そんな大成功を収めたアニメ「進撃の巨人」も2期のはじまりです。それも1期からおおいに空白の期間を経ての再スタート!
途中で放送されていたオリジナルアニメ「甲鉄城のカバネリ」もあってか「あの製作陣はもしかして疲労困憊でヤバいのでは…」とひそやかに危ぶまれていました。ぼくの中だけで。
実際、あれだけ反響のあった作品の2期を引っさげて帰ってくるってのは大変なお仕事だと思うのです。期待値はんぱない。重圧超苦しそう。スタッフ死なないでっ!
始まってみて、3話分が放映されましたが。
これまた杞憂でした! なんの心配も危惧もいらなかった!
1期に比べるとさすがに1話のショッキングな内容はぐぐっと抑えられています。…いや、むしろ1期視聴組の人たちには慣れすぎてマヒしてしまったというほうが正しいのかも? ぼくたちが免疫つきすぎてしまったんですよ…っ!
そうだよ…ミケさんと「獣の巨人」の対峙はどう考えてもエグいし冷静に振り返ってもパニックでホラーでした。ぼくらはまちがっておるぞ…
ただ、場数を踏んでいるのはアニメ制作側も同じというか。視聴者を釘付けにする「トリッキーな展開」よりも、今まで観てきたかたをないがしろにしない「抜群の安定感」みたいなものをひしひしと肌で感じましたよ。
だって最初から全力で巨人たちに奇怪な動きさせてるもの。WIT STUDIO…あいつらどこがぼくのツボなのか完全に把握してやがる…
ただちょっと、かの偉大な澤野音楽を使いながら全力でふざけてるのはアレぼくはどーかと思うの。もっとやっちゃえやっちゃえ!
ただ、一個ケチをつけるとするなら、やっぱり「エレンの力で壁を塞ぐ」って話しかないと思うんです。
こらこら、またかよっ! ツッコまずにはいられません。
せっかくエレンの同期たちが各々の戦いをしていて、脇で盛り上がっているというのに、エレンたち主役組ときたら。
いや、同期のみんなががんばってる姿を見るとホントにイイ作品だなあって思います。
サシャなりに敬語を使う背景があったり、コニーが先走りながらも巨人の違和感に気付いたり。中でもライナーの名演ぶり、アレ素晴らしすぎないです?? 原作の展開知ってるからふわっとしか言わないけれど、ライナーの「コニー! そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」のあの声優さんの演技が素晴らしすぎる…! いろいろなことを含んでるのが、あのちょっと上ずった声に全て凝縮されておる…
ぼく思ったけれど、このライナーのCV 細谷佳正さん。すごく好きです。
「灰と幻想のグリムガル」のハルヒロ役なんかでも思ったけれど、声が野太くて低いわりにすごく繊細な感情表現を持ってらっしゃるなあと。前々から「ほえーすごい」と聞き惚れておりました。
あとアレですよ、たまに聞ける穏やかな時の声、めっちゃカッコいいよね…
えー、ごほん。どこでお話が飛んだかな。
「脇役ががんばってる」って意味だと、最新話の先輩調査兵団さんたちもすごくイイのです。
壁に沿って闇夜を歩いてるシーンがすごくお気に入り。
「いつ巨人と出くわすかもと思うと気がどうにかなりそうだ…っ!」っていう張り詰めた緊迫感が、もうホントに液晶越しに空気まで伝わってくるようで。あそこで合流した瞬間の生き返るような気持ち、すごいよね…音と映像が完璧に融合してた名シーンじゃないです…?
ああいうの、ハリウッド映画なんかではまずまずお目にかかれないよ。日本的ホラーの結晶みたいなもんじゃないですか。
4月は「進撃の巨人」があるだけですごく毎週のアニメライフが潤ってますね。ぼくはマイナー作品もメジャー作品も等しく好きだけれど、やっぱりメジャー作品の大作がぼくのツボとマッチするだけで、ぜんぜんアニメ見るときのテンションがちがいます。なんという贅沢。なんたる幸福。
1期の後期では雌型の巨人との心を揺さぶる激アツな攻防戦があったりしたけれど、2期でもあれだけのスケールを期待してもいいのかしら。スタッフさん道半ばで倒れたりしないかしら。
WIT STUDIOさん、負けないでー!