Kindle三昧

小説とか漫画とかアニメとか。隠れた良作の楽しみ方を探求するブログです。

「食戟のソーマ」179話 =対面= を読んで。ぼくの負けだ!


今週号のジャンプ読みました!
さっそく「食戟のソーマ」179話の感想いっちゃいましょー。
ネタバレ多く含むのでご注意を!



◆ あらすじ

前回までのあらすじ!
電車に乗り遅れたら妖しいお姉さんがいたよ! なんやかんやで次は十傑とガチンコ勝負するらしいよ!
十傑とガチンコとか、それ試験じゃなくて食戟でやろーや…附田先生…

ってところまでです。

今回は実際に闘う相手の人が顔見せにきて、そいつはなんと、一度は戦ったあの男だった…!
ってところまでです!
十傑と闘う話から顔見せまでにどこまで時間かけるんや! 最近のソーマの遅筆具合がすさまじい…!

もう今回の語るところといえばあの男しかいないですね。語ってみましょう!



◆ こうしてぼくはジャンプを投げ捨てた

先週の感想を読んだくださったかたはもうお判りですね?
そうです、ぼくの負けです。完全敗北です。
ぼくの予想していたえりな様参戦ルートはどうやら叶いそうもありません。

だって相手は葉山だもの! 新十傑メンバーの葉山になっちゃったもの!
こりゃ堂々とえりな様が参戦するわけにはどう転んでもないでしょーよ! そんなことしたら葉山くんの首が一瞬で飛んでまう。なんの感慨も慈悲もなく惨殺されてまう。

いやいや、例えばえりな様がサポート役に回ったらどうでしょう。まだ活躍の場が残されているのではなくって?
いやいやいや、ムリなんですそんなコトしたらソーマVS葉山の構図に何のドラマもなくなってしまうんです。サシで勝負して上回ってこそ葉山くんの敗北には意味があるんです。この闘いにおいてえりな様がちゃちゃを入れられる余地は一切合切残されてないっちゅー話なんですよコンチクショー。

せっかく買ったジャンプはこうして投げ捨てなくてはいけなくなったのでございます。
さよなら、えりな様参戦ルートよ…!


◆ どうしてここで葉山なのか

「なんでこんな試験序盤で葉山くんを出すの?」という観点から掘り下げてみましょう。
おさらいになりますが、進級試験はまだ3回目です。全体を通して6回あるのに、まだ3回目なんです。
まだまだ十傑と闘うはずなのに、なぜ四天王の初めの1人として出てきたのか。

ソーマのいる一年生メンバーの中では、葉山くんといえばトップクラスの猛者です。ソーマ、黒木場ともてっぺんを賭けてバトルし、ついには一年生の中で頂点を獲った。その、はずなのですが…

これだけ因縁があるのに、十傑の中の噛ませ犬みたいにのこのこ出てきたのは、完全に負かされてソーマの味方になるフラグにしか見えません。
カレー対決の時に「おれは潤のために戦う」とまで言い切った葉山くんがそれをひっくり返すなんて誰も予想できないだろうし、心入れ替えて戦うふうにしか見えないよ…!

附田先生的にもそれは予定調和だから、さっさと消化してしまおうと序盤に持ってきたのかもしれません。
それにしてはちょっとモタモタとやりすぎな気もするけれど。
ヒロアカくらいばっさり話を進めてくれたら消化試合でも気にすることなく読み進められるんだけど。
ここまで葉山の大物感を演出されたら、「えっ、ここって盛り上がるところなの? 実は予想外の展開がくるの…?」とへんに身構えちゃいます。それだけ引っ張って予定通りのことされたらガッカリ感も半端じゃないので、もうちょっとこう、引き際をしっかりしてほしいなっていうのを今週号読んで思いました。

ソーマの醍醐味って熱い王道展開をババッと描いてわかりやすくカッコいいところだと思うんですが、最近は中村さんが裏で画策しだしてからアレですね、単純さがなくなって直球でわかりやすい面白さがなくなってきましたね…
葉山くんみたいなタイプはなんのしがらみもなく純粋な真剣勝負で互いの本気をさらけ出してこそ輝くはずなのに。へんに思惑があって敵側につくとか、そーゆー搦め手はいらないはずなんだよなー。


さて、この調子でいけば他も十傑が当たることになりそうですが、いったいどうなるのやら。
たぶんソーマと最後に当たるのは司先輩で安パイだと思うんですよ。一度は負かしてるわけだし、確実にソーマを落第させるにはそれが一番なわけで。

あと因縁あるところならヤンキーメガネ先輩も。正直、この人とは初戦で当たってもいいくらい結果が見えてる。なんならべつに当たらなくてもいいくらい余韻がない。再戦への期待値がダダ下がりすぎててちょっとあんまりにもあんまりなことに…

最後の1人は予想しづらいですね…わかりやすく竜胆先輩かな?
でも中途半端に当たっても面白くなりそうな気がしないんですよね。竜胆先輩は今まで底を見せないって意味での強さがあるのに、四天王の3番目2番目くらいで当たってもぜんぜん見せ場がなくなりそうです。

まあ6回目以外を消化試合と考えるなら、顔見せ以来音沙汰なかった十傑の余り物メンバーが出てくるのが濃厚でしょうか。
それこそ「十傑の名を貶める」ことになりそうだから、正直どの予想もハズしていってほしいですね!


では!

「ぼくのヒーローアカデミア」103話 =THE試験= を読んで。待ってました!チーム戦!

今週号のヒロアカ103話読みました。2週間ぶりでございます。

ネタバレ含む感想ですのでご注意を!

◆ あらすじ

ヒーロー仮免試験だ! 他校も参加だ! 変な新キャラ出た! 血ぃ出てる!コワイ!!

ってところまでが先週のあらすじ。

今週は他校のキャラの顔見せが終わり、いよいよ試験開始です。

ジャンプでよくある「今回の試験は例年よりもさらに難しくなっておるのじゃ…」展開にも拍車がかかり、熱さマックスでスタートです!

試験自体が難しくなっている+雄英潰しという洗礼も加わり、デクくんたちが背負うハンディキャップはなかなかのもの。はたして無事にクリアできるのか…!?

ってところが今週のあらすじですね!

今回はどうやら学校別でのチーム戦の様相を呈しているので、そこを中心に掘り下げたいと思います。

◆ 学校対抗!チーム戦!

全国の学校からヒーロー志望の高校生が集まる!

ということで、デクくんは早速「この試験はチーム戦になる」と意図を汲み取ります。

さらに「雄英だけ体育祭の全国放送があったから個性が割れてる」=「真っ先に標的になる」ということまで考えが回る知将ぶりよ。あれ、デクくんってこんなに先見の明があるコだったっけ…?

ここまで露骨に雄英生徒だけ狙われてると、逆にみんなの団結力も上がりそうですね。これってB組の子たちとは仲良くしてなかったけど、一旦共同戦線ってかたちで手を取り合うことになるんじゃないですかね。

今までみたいにデクくんと仲のいいみんなで集まって闘うのもいいけど、他のクラスともチームを組めるっていう点がすごくおいしい展開だと思います!

拳藤ちゃんとか物間くんとか、本来なら敵同士だからなかなかチームが組めないところを、上手く理由付けしてるなあと。

食戟のソーマももっとこーゆートコ見習ってほしー!ぜひぜひ!

まあ、誰と誰が組んだらおもしろそう!とかはパッと思いつかないのですが…

単純に意外な活躍を期待してるのは我らがネビルレーザー青山くん!

アレ絶対、多対一で本領発揮する個性じゃないですか! とくに今回みたいな敵が密集してる中だったら、雄英生徒だけあらかじめ後方に布陣させれば「前はレーザー掃射、背中はみんなが守る!」っていうカッコいい陣形ができますよ。

レーザーとかもうね、個性がわかってようがいまいがめっちゃ便利だと思うんですよ。直線上の敵一掃できるあたりが反則級。それに加えて、新コスチュームでのバリエーションアップも期待できそうだし。

みんなは青山くんのこと過小評価しすぎだと思うんだ。

あとは活躍できそうなのは誰だろう…乱戦に使えそうな個性って結構難しいな…

単純な戦闘向きなのは砂藤くんとか尾白くん、梅雨ちゃん、芦戸ちゃん、上鳴あたりかな。

この中だと芦戸ちゃんの個性がどう使われるのか気になりますね…! さすがに候補生に酸をぶっかけるわけにもいかないでしょうし、いやマジでどうやって闘うんだろう。個性を伸ばしてるから射程広がってるだろうし、実戦向きで乱戦向きなのは確かなんだけど、人道的にどうなんだ…! すっごい気になる!

峰田くんあたりは八百万さんに爆弾を大量に作ってもらってそれに峰田ボールくっつけて投げまくるだけで相当兇悪になると思うんだ…当たると逃げられない、当たらなくても地雷原ができあがる。ちょっと峰田くんの個性は発想次第でめちゃめちゃ乱戦に強くないですかね。

◆ 他校の生徒はどうなるの?

どうしても今出ている中での個性ばっかりが主張してて、実際に他校の個性がどうなるかわからないから展開予想はしづらいですね。

さて、他校の生徒たちはどんな個性でくるんだろう?

後出しだからって個性を無尽蔵につよくすることは簡単だけれど、雄英生徒が個性的には強いほうだというある程度暗黙のルールはあるはず。

堀越先生はそこらへんの公平性をわりときっちり守ってくるので、シンプルに強い個性は出さないでしょうね。

ただ、五行とかのよくある属性で考えるなら火、氷、雷はすでにあるので、土とか風は他校から出してきそうな気はします。

夜嵐くんなんかモロに風の個性だろうし、土は地味目だからポロっとモブキャラが出してきそう。

残念ながら今回出てきた真堂くんは触れた対象になにか仕掛ける個性みたいだから、トリッキーすぎて想像の余地がないんだよなあ。

名前から連想するなら、「真堂=惑う」で、幻覚を見せる個性かな?? それだとトリッキーを通り越して強すぎる個性な気もしますが。それとも「真堂=震動」で地震に関係する個性かも?? …これだと握手した意味がなくなるから、やっぱり幻覚系が有力そうです。

ともあれ、しばらくはパワーアップしたデクくんたちのお披露目回になるだろうから、がっつり他校の生徒が個性を見せるのはもう少し先なのかな。夜嵐くんとか早く見たい…!見たいよう…!

◆ Ms.ジョーク! 何気に好きです

お話はまるで変わりまして。

今回登場のMs.ジョーク! イレイザー先生のお知り合いだとか。

個性はジョーク! 相手を笑わせてタコ殴りにするといういろいろ狂ってる…らしい! デクくんが言うには!

ポッと出の先生キャラですが、何気にこの人がお気に入りです。

名前の「Ms.=Miss」にかかってるかどうか知らないですが、ジョークもスベってて残念な感じがたまりません。

思えばイレイザー先生を対等にイジれる人って思ったより少ないから、こーゆー人がメインを張ってくれるといいですよね。安心しますよね。主にイレイザー先生がイジられてる感じが。

イレイザー先生みたいな堅物キャラは目下の関係の人からは直接イジリづらいので、ジョーク先生みたいな無遠慮にからんでくる人がいるといいなと。前から思ってたのです。カカシ先生に対してのガイ先生みたいなね! 水と油みたいな関係っていいよね!

では!

「食戟のソーマ」178話 =輝く街= を読んで。来週からついにえりな様参戦くるの!?


今週号の「食戟のソーマ」178話の感想です!

ネタバレ多く含むのでご注意を!




◆ 前回までのあらすじ


前回ではとくに苦戦もなく進級試験をクリアしていくソーマたち一行。

試験官たちの顔芸が堪能できる回でした。


で、今回は箸休めの回です。

札幌の景観を、ジャンプ連載陣ではトップクラスの美麗イラストで堪能できます。

っていうか、関門クリアごとにまったりしすぎやでソーマさん!


またえりな様が感傷に浸ったり、今までちゃんと見てこなかった札幌という美しい街について物思いにふけったり。

そんな少女漫画トリップモードはさておき、ソーマ、えりな様、田所ちゃん、タクミの4人が他のみんなと引き離され、次の関門に臨むことに!

妖しげな竜胆先輩が登場のヒキで、次週を待て!ってところまでです。




◆ えりな様本格参戦か!?


この4人が残されたということは、先の関門であったようにソーマ+田所+タクミチームで次の関門に挑戦するのか…もしくは、今までと違って意図的にソーマ側に残されたえりな様が、この進級試験で初めてまともに参戦するフラグなのかも…!?


れぐるす的にはぜひともこのフラグであってほしいです!

というより、普通にこうなる流れだと信じてる!


さすがに前回と同じ班割りだと物語の展開としてあまりにも窮屈だし、新鮮味がないですし。

それに前回の試験でえりな様がソーマたちを先導しているということは周知の事実となってしまったわけですから、試験官およびセントラル側がこれを放置しておくのは不自然ですよね。先導してるのがわかっててえりな様をソーマと同じ班に入れてるのは、いよいよえりな様もこの試験でセントラル側から制裁を加えられるというフラグだと思っています。


これまでえりな様といえばエッグベネディクトとかいうオサレな料理を出してなんやかんやあってソーマに客取られてたことしかまともに料理していたイメージがないので、ここでついに本領発揮…もとい汚名返上をしてもらいたいところです。

仮にも十傑だしね! 先輩十傑の誰かを討ち倒してその株を上げるくらいのことはしてほしい!

もしくは田所ちゃんをサポートしてたソーマよろしく、ソーマのことをサポートするえりな様とか。そういう空気を読まないイチャイチャタクティクスな空間を作ってもらえるとれぐるすは嬉しいです。


これだけ先の展開予想を推してて、蓋を開けたらいつもの3人で十傑に挑むとかだったらぼくはそっとジャンプを閉じて焼却炉に投げ込むぜ。



では!

「ぼくのヒーローアカデミア」102話 =心浮かぶ= を読んで。新キャラとその考察!


今週号のジャンプ「ぼくのヒーローアカデミア」102話の感想です。

がっつりネタバレ含みますのでご注意を!




◆ 前回までのあらすじ



前回はデクくんの新しいバトルスタイル&新コスチュームお披露目回でした。

仮免試験に向けて必殺技をなんとか開発しようとする中、編み出した新しい活路は足技!

なんかトリコのナイフ→レッグナイフみたいなノリになってきたね!



で、今回はついに仮免試験が始まります。

…あれ? 特別講師のみなさんの出番…は…??



ともかく、新しい展開でライバルと出会うのはジャンプのセオリーです!王道です!

他校の秀才らしき人物「夜嵐イナサ」くんの登場です。


今回は女子トークで盛り上がったりまたB組の物間くんが出てきたりもしましたが、そんなことはズバッと切り捨ててこの新キャラ夜嵐くんについて語ってみますね。




◆ 新キャラの個性は?


出たばっかりですが、やっぱりまず気になるのは彼の個性ですよね!


ヒロアカのキャラの個性は大抵、名前と直接関係することがほとんどです。


○ デク=無個性のでくの坊

○ 爆豪=爆破の個性

○ 八百万=万物を作り出す個性

○ 上鳴=雷…電気をまとう個性


「夜嵐イナサ」…そこから単純に抜き出すと、「夜」「嵐」「引佐」ですよね。

「引佐」とは台風のときの強風のこと。「嵐」とも掛け合わせて、ほぼほぼ暴風を使う個性で確定でしょうか。

で、「夜」が気になるところですが、単純に「夜嵐」という夜の強風を指す熟語のことなのかな?


気になったので「夜嵐」で検索して出てきたところ、「夜嵐おきぬ」ってフィクションの作品があるみたいですね。ウィキペディアによると「明治時代の毒殺犯“おきぬ”を題材にした作品」ということらしいです。

ちょっと詳細までは面倒だったので調べてませんが、これにかけて考えるなら「猛毒を操る個性」って線もおもしろいかも?


それとも分けて考えてるべきで、夜=闇属性だったりして? 

れぐるす的には闇属性だとすごくいいなと思ったのですが、そういえば常闇くんとカブっちゃうからアカンですね。ぼくの常闇くんの個性を薄めるようなことはダメですよダメ絶対。



◆ 夜嵐くんの立場は?


夜嵐イナサ…なんとも大仰な名前だけでなく、「雄英高校の推薦入学枠で首席だったが入学を辞退」という異例の経歴持ち。

まちがいなくただのライバルとして立ちふさがるだけでなく、大きな波乱を運んできそうです。


名前の意味から「台風のような存在」「デクたちにとっての毒」というようなものがあるとすれば、試験自体を崩壊させてしまうような蛮行に出るとか、ヴィランが差し向けた刺客という役割があってもおかしくないですね!


だって言動もいちいちサイコパスっぽいし…

なんだよ「自分、血好きっす!」って。どこからどうみても敵っぽいじゃないか!



なんとなく、キャラデザの没個性さから、ぼくが一番に連想したのは「めだかボックス」の球磨川くんとか「PSYREN」の遊坂大先生みたいなキャラを狙ったのかなと思いました。

「いかにも凡人っぽいけど凡人には理解できない狂気がある」みたいな。ひらたくいえばサイコパスなんですけどね。


第一印象は正直、ぼくの琴線を刺激するものではなかったのですが、いろいろ考察する中でちょっと彼の本性が楽しみになってきたぞ…!



でも今週は合併号なので再来週までおあずけです。まじか…!


「食戟のソーマ」177話 =立ち上がる女騎士= を読んで。えりな様編がどうすれば面白くなるかマジメに考えてみた。


今週号の「食戟のソーマ」177話読みました!

女騎士と書いてジャンヌダルクと読む!


以下、感想にはネタバレ含みますのでご注意を!




◆ ソーマ、いつも食材がない


前回までのあらすじは、えりな様と下々の家来たちが、吹雪で陸の孤島となった山荘でがんばって生き抜くよ! ってところまででした。

吹雪に邪魔されるし食材はもうジャガイモくらいしかないし、こんな状況でどーすんの?ってところだけ聞いたら、すごくピンチでワクワクしそうなところです。

しかし、相手はTHE☆小物連合のセントラル。とてもじゃないけどソーマたちが苦戦する場面が思い浮かびません。これだけ何重苦にもしてまるで勝利が揺るがないなんて逆にすごい!



普通ならこーゆー場面、「困難をものともしないなんてソーマTUEEE!カッコいい!」ってなるはずなんだけど、今までにまったく似たような展開が続きすぎてちっとも困難に感じないのは困りもの。連載開始から何回「食材がない展開」をやれば気がすむんですか。この作品にいたってはぼくたち第1話の時点から目の当たりにしてるんですよ附田先生…。ぼくらは何回「なんちゃってローストポーク」を見ればいいんだい…。

そろそろ「食材も調味料もまったくない! しかたない、魚釣って海水をろ過して一品作ってやるぜ!」くらいの展開を見せてほしいところ。料理漫画じゃなくてサバイバル漫画だよコレ…。



おかしい、ぼくが読んできた「ソーマ」ってこんなにしょぼい漫画だったか…?

今でこそマンネリの権化「食材がない!ピンチ!」も第1話では面白く読めてたし、四ノ宮先輩が出てきたあたりからおもしろさが急加速してたはず。

それがいつの間にチンピラ眼鏡さんや陰険おばさんを倒す程度の小さいスケールの漫画になってしまったんだ…?


かつての栄光をどうにかして取り戻せないだろうかと、「ソーマ」がおもしろくなるために必要なことを考えてみることにしました。



◆  今こそ強くて感じのイイ宿敵が必要だ!



今の進級試験編…またはえりな編について。

大まかにいうと「えりな様とえりなパパによる代理戦争」です。それぞれが擁する派閥メンバーが戦っていく展開で、今のところソーマたち一年生の有望株と、対するは半数以上の現十傑とが対立する構図ですね。


現十傑に挑むという展開はなかなか熱く、予想されるワクワクの対戦カードは…


○ チンピラ眼鏡先輩VSソーマのリベンジマッチ

○ 最強司先輩VSソーマの再戦

○ 歩く痴女竜胆先輩は誰と対戦するのか

○ はじかれた元十傑はどう絡んでくるのか

○ 一年生唯一の十傑えりな様は十傑と戦うのか


というあたりでしょうか。


こうして見れば明らかですが、魅力的な対戦カード…因縁のある対戦カードが少ないっ! 少なすぎるよ!

以前に一度戦ってるとか宣戦布告してるとか親しい仲だったとか、そーゆー過去の伏線がないわけです。

それもそのはず、十傑に挑んだのはソーマばかり。


なんか顔見せ的に十傑のももちゃんが審査員してたこともありますが、その時に料理を振る舞った黒木場さん当人はとくに因縁に感じてなさそうなのがなんともネックですヨネ…。


十傑たちはみんながみんなソーマとの対戦枠を取り合いになりそうなのが展開として致命的じゃないでしょうか。



例えば、「ソーマ」のれぐるすが思う最高潮だったときを引き合いに出してみましょう。


なんといっても選抜編!

ソーマ以外のライバルたちも入り乱れて活躍します。このときは毎週が待ち遠しかったのを覚えています。

魅力的なキャラといえば、えりな様とも縁の深いアリスだったり、料理を占める要素のうち香りを支配していた葉山、潜在能力が高い黒木場、秘書の子緋紗子などなど。

トーナメントで当たればソーマはもちろん、それぞれの人間関係・力関係がある程度わかりやすくなっていたので誰と当たってもいい構図ができあがってましたよね。毎週のように「対戦カードが予想しづらい」「勝敗が読めない」というのがあってワクワク感に繋がっていたように思います。


いろいろくどいこと書いてるけど、選抜編は誰が勝ってもおかしくないしむしろ応援したくなるようなライバルばかりだったから読んでておもしろかったのよね。

ライバルをただ出せばいいってもんじゃなく、読者への好感度ってけっこーダイジ。


ただ、今のところは顔見せなり伏線なり前哨戦なりがなかったので十傑のみなさんがどうすごくてどんな性格してるのかなんてほぼほぼわからないので、これからの展開次第でおもしろキャラとして化ける可能性はありますよね。

というか、もう今の十傑戦を楽しむには掴みで強引におもしろくする以外ない気がするんだ…!



◆ 過去の試合と変わった趣旨にしてみる


他にパッと思いつくのは対戦形式を変えてみるという方法じゃないかと思います。


選抜編では「個人VS個人」というとにかく実力が上だと勝ち! というのが趣旨でした。

選抜編以前は「ソーマや遠月学園の生徒ってすごく息巻いてるけど実際の実力ってどんなもんなの?」というあやふやだった疑問がつきまとってました。が、 選抜編を通して「ソーマ」世界での格付けがはっきりしたっていうのがひとつあります。

同学年でも意外とソーマより格上がゴロゴロいるんだなあとか、落ちこぼれ設定の田所ちゃん強すぎやない…?とかとか。


で、選抜編を終えて次は進級試験編。


今のままだとまたもや個人戦を繰り返そうとしております。

いやいや、もう個人の実力はわかったってば!


これだとテーマとしてひねりがないので、例えば進級試験編はチームを組んで対戦するような「団体戦」のかたちを取ればちがった一面が見れたんじゃないのかなあ。

そもそも進級できないなら主人公のソーマが戦っても勝つのはある程度目に見えてるし、さんざん成長過程を見せてきた中で落第するというのも展開として納得しづらいですよね。

ならば! 今まで組んだことがない人とランダムで組めるようにして新鮮味を持たせればいいのでは…!


幸いというか今までなにやってんだって話ですが、脚光を浴びてない寮生や1年次生たちもいることだし。

逆に強いソーマに格下のバディーを当てがうことでソーマ側の足かせになるっていう展開があったらおもしろかったんじゃないかな。


まあ、それは一度VS四ノ宮先輩で見ているのだけれど。


個人的に見てみたいのは、ソーマ&丸井、タクミ&黒木場、肉魅&アリスみたいな性格が噛み合いそうにない人たちですかね。伊武先くんにもそろそろ活躍してほしいと願ってるけれど、組み合わせで輝きそうなものがなかったんだぜ…ゆるせ…



◆ そろそろえりな様をなんとかする


今回の肝は「ツンケンして浮いてたえりな様にも友達いっぱいできるかな?」というテーマだと思います。


最近ではあれだけ毛嫌いしてたソーマとも親しくなってきて一緒に素敵な夜景を見たりするほどの仲にもなっていますね。ヒロイン力急上昇中。


ただ、この夜景を見るエピソード、残念ながらちっともムードがないとれぐるすの中ですこぶる不評です。いや、ソーマとえりな様にそーゆームードを期待するほうが酷なのか…?

あれだけ恋に落ちるシチュエーションだったにもかかわらず、ソーマは「イクラみてーだなー」とかわけのわからないこと言ってお茶を濁すし、せめて、お茶を濁すにしてもさ…! もっと先の展開に期待をしてしまうような、「ソーマもちょっと意識しだした」くらいのモヤっと感があってよくないですか附田センセー! 机があったらバンバン叩いて熱弁を振るってしまうところ!


なんだかんだいってもえりな様が本作のメインヒロインであるところに揺るぎはない…はず! なので、もっと今の不遇な立場をなんとかしてあげてもいいんじゃないのって話です。

それっておもしろい展開か?と聞かれればれぐるす的にはイエス! ことここに関してだけは客観的意見だとか一般論だとかは関係ねー! 個人ブログの名の下にれぐるすの嗜好を叩っこむ!


やり方はいろいろあると思うんですよ!

最近減ってきたソーマとえりな様の痴話喧嘩を増し増しにしてみるなり、不意に2人の意見がぴったり合っていつもと違う感じにギクシャクしたり、たまには押されっぱなしのえりな様が逆にソーマを振り回してみたり。


別に「ソーマ」にラブコメ一辺倒でがんばってほしいわけじゃないけど、料理をテーマにしている以上は「特別に料理を振舞いたい相手」ってのは必要だと思うんですよ。

そうなるとやっぱりラブでコメな展開がちょっぴり入ってくると。それが殺伐としたプロ料理人の心の支えになったりするとすごくジーンとくる話になって物語に奥行きが出てくるじゃないですか。


選抜編で葉山くんが恩師のために戦うって言ってる場面、ぼくは個人的に大好きですしね!

はっきりいってあれを聞いたら葉山くんが主人公でも良かったんじゃと思ってしまうほど。



◆ 結論! れぐるすの答え


えりな様もっとガンバレ!!!




お粗末さまでした!

「ぼくのヒーローアカデミア」を101話 =発目明という女= を読んで。ワンフォーオールの新ワザきた!

f:id:kirby-ex:20160803205300j:plain


今週号の「僕のヒーローアカデミア」101話読みました。

以下、感想の中にネタバレ含みますのでご注意を!




今回の見どころはなんといってもおっぱい!

じゃなくて、必殺技開発です!


ワンフォーオールを酷使しすぎたせいで「次むりしたら腕が壊れるかも」という大きな爆弾を抱えることになったデクくん。

お母さんにも保健の先生にも恩師オールマイトにも「もう心配かけない」と誓ったからには、どうにかして安定した戦闘スタイルを作らないといけません。


…ってのが、大まかな「必殺ワザ開発授業」のあらすじです!



せっかくヒーロー科にとって大きな山場になる必殺ワザ作ろー!という話だったのでもっと引っ張るのかなと思ってたら、わりとあっさりめに編み出しましたね。


その名も「ワンフォーオール・フルカウル・シュートスタイル」!!



f:id:kirby-ex:20160803205318j:plain


必殺ワザじゃなくてスタイルやん!

バトルスタイルを変えるっていうので不意に昔やった「ロックマンエグゼ」のスタイルチェンジってシステムを思い出しました。



今までは物理で殴ることに重点を置いてましたが、これからは腕に負担をかけないよう足技で攻めていくみたいです。


いやいや、今までもたびたび足使ってたじゃん!

ってツッコミは当然あるけれど、やっぱり足だって酷使したらぶっ壊れるのが目に見えてるので、そんな単純な回答ではないと信じたいです。

「シュートスタイル」って呼び名からして足で直接攻撃するというより、物を蹴って飛び道具として使う戦法に変えていくんじゃないかしら。

今までもデコピンでプールに水流を作り出したり、衝撃波で氷を寄せ付けなかったりしてたし、そんな戦い方をもっと極めていくんじゃないでしょうか。



ぼくの厨二力を動員してシュートスタイルの戦い方を予想するとしたら…

例えばまったく障害物がない場所だとそもそも殴ったり蹴ったりするしかないけれど、そういう場面が訪れることを見越して特別製のボールを携帯するんじゃないでしょうか! わあ、まるでコナンくんみたい!

他には超光速で回転することで足先から炎が出たりとかね! 料理もマスターできればワンピースに出演できるね!



どちらにせよ、今回の引き自体は「ええ…殴るのが蹴るのに変わっただけやん…ちがう使い道あるの?」って肩透かし感のほうが強いので、ぜひとも堀越先生にはびっくりするような使い道を提案してもらいたいところです。

フルカウルノーマルスタイルの時点で壁を蹴って登る三角飛びまで披露しちゃってるので、もっと足技でしかできないようなことってなると難しい気がするぞう。



「食戟のソーマ」175話 =遠月列車は行く= を読んで。アニメが盛り上がってるから応援します!


ジャンプもずっと見続けるものが年々絞られてきてるなーと思うこのごろ。

そんな中でも「ヒロアカ」と「ソーマ」はれぐるすが見続けている数少ない漫画。どちらも共通点は雰囲気が好きっていうすっごくアバウトな理由です!


食戟のソーマ」はアニメがまた再開してから盛り上がりつつあるので、せっかくなんで感想を。

今週の175話についてです。

ネタバレ含みますのでご注意を。



食戟のソーマ 19巻 アニメDVD同梱版 ([特装版コミック])



◆ メインヒロインさんの風格でてきたね



簡単なあらすじを言うと、

「遠月学園の進級試験で北海道をぶらり旅! 〜たまにご当地バアさんが乱入するよ〜」という内容です。


今週では立派な送迎列車に揺られて良いムードが漂っております。これで退学だなんだと慌てられても読者に緊張感伝わらないデスヨ…。先週の試験管さんを見てると裏で殺人事件が進行してそうな雰囲気はあるけどね。



と、そんなことはどうでもよくて、今週でなによりも注目していただきたいのが「ソーマ」屈指の遅咲きヒロインえりな様です。


車窓から見える夜空をバックにしてるのは芸術品ですよ。さすがはメインヒロインの貫録よ。



ふと思い返せばえりな様はいかにもメインヒロインを張って出てきたはずなのに「ヒロイン救出イベント」を田荘ちゃんに取られるわ「一緒に窮地を乗りきるイベント」を秘書子ちゃんに取られるわ「負けて服従イベント」を肉魅ちゃんにとられるわで格落ちも甚だしかったですよね。

空気よりも存在感がなさすぎてこのまま消えてしまうんじゃないかと心配してましたが、満を持して、やっと…! えりな様編に突入といったところでしょうか。

ヒロイン氾濫型の作品だとある程度ターン制で回ってくるのは仕方ないにしても、ここまで一番のメインヒロインを引っ張ってくるのはなかなかないんじゃないでしょうか。銀魂坂本辰馬メイン回ぐらい遅いやないかい。



しかし、さんざん読者を引っ張りまわしただけあってヒロインオーラの破壊力たるや。

ツンデレは過去の遺物みたいな風潮がありますがはっきり言ってそんなことはちっともないない。やっぱりヒロインをヒロインたらしめるのは「なかなかなびかない」「たまに見せる笑顔」がいつまでも王道ですね。いやはや、すばらしいです。



でもなんだろ。

ソーマとえりな様が2人っきりって、ぜんぜんムードねえな…! 絵面の違和感ハンパじゃない。


おかしいぞ、えりな様やソーマという食材は一級品なのに、料理せずに一緒の皿で出てきたみたいな感覚。神戸牛と宮崎地鶏の肉片を農家のおっちゃんが素手で持ってきて「おいしいから食べてみ」って言ってるようなもんだよ。おいしさアピールごり押しすぎんだろ脅迫かよみたいな。



ただアニメ1話を見てて思い出したけど、ソーマって珍しく「薙切と2人っきりは気まずいわー」なんて言ってましたよね。

それが今回みたいに笑いながら2人きりでいるのを考えると、かなり前進したほうなのかな。

まだ第一歩でしかなくて、これからキュンキュンくるムードが出来上がっていくんでしょうか。うん、無理そーだ。想像できん。

というか、ソーマとえりな様は2人きりならお互い喧嘩するくらいの仲が一番楽しかった気もします。2人きりで夜空をうっとり眺めてるのはちがう、そうじゃないんだー!



感想がえりな様関連で終わってしまいましたが、普段のれぐるすの感想はだいたいこんなもんです。

また2週間後までお預けですね。

では!