【ネタ発掘】ラノベ新人作家・筒城灯士郎が「筒井康隆作品の続編」を無断で書いて新人賞受賞というニュースが衝撃的過ぎたので、紹介したい。
「ラノベの非公式二次創作が新人賞を受賞」
ここだけ作為的に切り取ってみると、なんだか一波乱起きそうなニュースですね。
さて、こんなインパクト満点の本日のニュース記事。せっかくだから本日のネタにしてみよう。
上の記事でその内容について詳しく書かれております。わかりやすくかいつまんで要約してみましょう。
ラノベの新人賞を受賞した「ビアンカ・オーバーステップ」は、なんと筒井康隆の「ビアンカ・オーバースタディ」という作品をもとに無断で執筆された「別作者による続編」ということが判明した。
なお、新人賞の受賞後には筒井先生の許可を得ているので、いちおうは「作者公認」というかたちには落ち着いているみたいです。
う、ううーん。たしかに作者さん公認だと言われれば頷くしかないんだけれど……
「じゃあ何が問題なの?」という話になると、いろいろ問題があるみたいです。
◆ 「新人賞」は二次創作OKなの??
原型がある中から作られた、いわば「二次創作」なのがこの「ビアンカ・オーバーステップ」という作品の正しい位置付けになるんじゃないでしょうか。
ちゃんと調べたわけじゃないからぼくの前提が間違っていたら指摘いただければ大変ありがたいのですが……「新人賞に二次創作はアリなのか?」というところになっちゃいます。みんな物語の下地を無から作っているわけで、二次創作がアリってことになっちゃあ、ちょっとちがうんでない? って話。それって新人賞といえるのかしら。
それなら二次創作専用の賞を設けるとか、べつの枠で競うようにするのが筋じゃないかなあとぼくは思います。
例えば、こういうのがまかり通るようになっちゃったら、「名の売れた作家さん」が久しぶりに続編を新刊として出す時「べつの人の名前で出して新人賞をもらってからにしましょう」っていう話題作りが主流になっちゃうような気がします。
新人賞が「新人の登竜門」としての役割よりも「売り上げの落ちた作家さんの話題作りの場」になってしまうのでは。
べつに面白い話を提供してくれるならぼくら読者はなんでもいいっちゃあいいのだけれど。それだといくらなんでも、何も事情を知らず応募する新人さんが浮かばれないですよね。
なろう小説なんかのネットでの営業が主流となりつつある昨今ですが、それだと出版社さんの力で育てた!って新人作家さんも増えないのではないでしょうか。