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Kindle三昧

小説とか漫画とかアニメとか。隠れた良作の楽しみ方を探求するブログです。

【ネタ発掘】togetterで話題の「なぜ漫画の実写映画化は駄作が生まれがちなの?」という記事について考えてみました。

雑記 記事紹介

 

togetterで話題になっていた記事がこちら。

 https://togetter.com/li/1073810
「なぜマンガの実写化は駄作が生まれがちなのか」漫画家が答える3つの理由が的を射ていると注目 - Togetterまとめ

 

 こちらの内容を要約するとこうだっ!

  1. 話題作はとりあえず実写化。
  2. とりあえず人気タレント・俳優を使う。
  3. ファンの望まぬ監督オリジナリティーむき出し。

ま、まあたしかにそのとおりだろう…っ! まったく反論の余地も与えねえ…!

 ぶっちゃけ、この記事を要約するとこれくらいしか書かれていない。まあTwitterの性質上、「賛成ー」「反対ー」というどストレートな言葉が蔓延しているのは当然っちゃ当然である。

だが、ちょっと待ってほしい。「実写化=まったくの駄作」ばかりかというと、そんなこともないんじゃなかろうか。むしろ、作品への愛を込めて「一定以上のクオリティー」として仕上げている映画作品もあるはずです。

 

ということで、ぼくが実際に観たものの中で近年の漫画原作映画を挙げてみました。

 

 

 かなり出てきた。

事実上メガヒットしたのは言わずと知れたるろうに剣心じゃないかと思います。たぶんなんだけど、最近だとるろうに剣心あたりから「実写化=多くの顧客を獲得できる」という神話が映画業界の中で広まったんじゃないかな。ちょっと前…最近といえないくらい前だとカイジ」「デスノート(藤原竜也×松山ケンイチ版)」なんかもそう。ここらへんは社会現象を巻き起こすほどの大ヒット作ですね。

このへんの上手いところは、純粋に主役はもちろん脇を固める演者たちが実力派揃いだったことではないかなと。安易にジャニーズやエグザイルなんかの役者さんを起用しなかったことが成功に繋がっているように見えます。

どうしても「漫画特有のコミカル+シリアスの激しいオンオフ」を演じるのは相当な作り込みをしている役者さんじゃないと再現が難しいのではないかと。演技の振り幅が激しいので、「とにかく演技に人生を賭けてる」みたいな覚悟がないとカンタンにゃいかないですよ…

正直、「るろうに剣心」は未読組なので原作読んでるかたにどうこう、っていうのはできないんだけど、「デスノート」「カイジ」については原作のイメージを損なうことなく再現できていたと思います!

まあ、題材が良かったっていうのも大きく関係してますよね。他にもそこそこ人気だった「ミュージアム」や「予告犯」なんかもそうですが、このあたりは「漫画じゃなくても映像化できそう」という点において、実写化に向いてますし。

 

 あとはこのへんの上手くいった要因で「あえて女優さんを前面に出さない」という策がうまくハマったような。

綺麗で若い女優さんになると演技ってどうしても「ここまでが限度」っていうラインを引かれていることが多いですよね。男優さんに比べると体当たりの演技っていうのが封じられるので、漫画でほぼ必ず出てくるコミカルなシーンを十分に活かしきれないというか。

そーゆー意味では、最近だと菜々緒さんみたいに変顔もできる綺麗な女優さんが一層引き立ってる感があります。「土竜の唄」では原作の再現度はともかくとして、まさか自ら変顔するだけでなく、CGで顔面をおもちゃにされるとは…すさまじい体当たり演技だ…

 

もっとコミカルな方向に吹っ切ればよかったのに…と残念に思ったのは、「ジョーカーゲームと「ルパン三世」でしょうか。このへんは実力派俳優でせっかく脇を固めていたのに、シリアスなのかツッコミ待ちなのかわからないシュールギャグ的な要素が、まったくもって空回りしていた印象です。とくに、「ジョーカーゲーム」…おまえは内容的にもビジュアル的にも実写化に向いている題材なのに、どうしてそーなった…

むしろジョーカーゲームって漫画原作じゃないしね! コミカライズされただけで小説原作だしね!

 

「もう役者さんの手に負えるレベルじゃなくない?」っていう残念作品は、ぶっちぎりで「進撃の巨人」でしょう。次点で「寄生獣」なんですが、ここらへん、一位と二位であまりにも深い深い溝があります。比べるのもちょっとかわいそうになってくるレベル。

ここでフォローを入れておくと、「進撃の巨人」はかなり頑張ったほうである。

最新のCG技術を使って巨人の再現どころか、立体起動装置の再現まで試みた。カメラワークだって頑張っていた。しかし、そのCGがはっきりいってどうしようもないレベルで浮いていた。それだけの話である。役者さんは悪くない。たぶん監督もがんばった。世界観が実写化に向いてなかっただけだろう。

例えば、アメコミの実写を手がけは最大手マーベルのようなCGだったなら。スパイダーマンさながらのアクションだったなら…たぶん、「進撃の巨人」を観た来場者の多くは、それを期待していたはずなのだ。「なんとなく、マーベルっぽく撮ろうとしてたね」くらいは、思っていたかも。

 

CGありきで作ろうとする。

これも実写映画化、失敗の原因に加えておいてほしいです。

いくらがんばっても再現できないレベルのものは、ある。そんなものはハナからアニメに任せておけばよい。

 

でもね、ぼく個人としては万の失敗のあとに奇跡的な成功があると思っているから、失敗作だったとしてもとりあえず完成させて世の中には出していただきたいんだ。ノウハウって、そういうもんじゃないでしょうか。駄作のない世界なんてつまらない。