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Kindle三昧

小説とか漫画とかアニメとか。隠れた良作の楽しみ方を探求するブログです。

ラノベ「たま高社交ダンス部へようこそ」を読んで。これで社交ダンスのこと学べるよっ!て紹介するつもりが思ったより変態要素多めだったので困ってます。

ライトノベル マイナー作品発掘 1巻のみ


今回はライトノベル「たま高社交ダンス部へようこそ」をご紹介。


文字だけの小説なのに「社交ダンス」??

一見すると相性の悪そうな取り合わせですが、丁寧ながらも無駄のない描写がマッチしていて見事に「文章としてのダンス」を成立させています。作者さんも筆が乗っていたのか、ダンス描写の時は文章が踊っているようでこっちまで楽しくなってきましたよ。ダンスをかじってないぼくでも十分楽しめたので、未経験者のかたでもまったく問題なしです!


内容としてはマイナー部活ものならおなじみ。主人公がなかば騙されるかたちで社交ダンス部の門を叩くというもの。

そこから社交ダンス部にのめり込み練習にも没頭するようになります。

内容としてはいたって王道をゆく話となっておりますが…

たぶん、この作品で楽しむべきは「主人公とヒロインが距離を縮めていく過程」にあるんじゃないかな。


いちおう、部活内の登場人物たちはこちら。

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見事に女の子ばかりですね!けしからん!

そして、たぶんこの挿絵をみて大多数のかたが気になったであろう3枚目右上の文字。

「ローアングル研究部」


……


「ローアングル研究部」???


ここでぼくの胸の奥に大きなざわめきがよぎった…おかしい、なんでページ開いてわずか5ページくらいの冒頭でこんな事態になっている…? ローアングルを研究する部って、なんだ…??

まってください、はようはよう、この解説をはよう、と言ってるアナタ。ちょっと待とうじゃありませんか。あとでご説明しますから!


これだけヒロインが出ていながら、残念ながら…というべきか。主人公とのイチャイチャがあるのはメインヒロインのみ! まったくもってハーレムではありません。時代と逆行するそのスタイル、潔い!


いちおうざっくりご説明しますと、まずはメインヒロインの麻田 璃子ちゃん。ツンデレです。

お澄まし顔のクールビューティ+男嫌いです。

「あ、すぐ堕ちるな…」とチョロインの波動を感じたかた、正直に手を挙げなさい。はい、ぼくです。ごめんなさいでした。

どんな部活やろーかなーってボンヤリしてる主人公の雪也くんにビラを渡しておいて一言。「あんたのこと覚えてる。始業式にいた」と。

そして言い放ちます。「綺麗な形のお尻してたから覚えてる」と。

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こ、こんなツンとした顔して…初対面の男にそんなことをいう…だと…

そうです、臆面もなくそんなことを言ってのける彼女。どうみても変態です。本当にありがとうございました。

ただ、プロフィールに意味深に書かれた「男嫌い」というワード。そうです、なにも彼女は男のお尻を嬉々として狙っているその道の上級者ではない。

男嫌いにはきちんとした、ダンスをやってる子ならではの理由があります。ダンスではどうしても男女ペアになるわけで、昔そのことがきっかけで…おっと。いけないいけない、この先は読んでみてお確かめください。


お次。主人公の雪也くん。

ボンヤリしてるように見せかけて、ちっちゃい頃に「女子のスカートめくりをしながらすばしっこく逃げ回る」といい訓練のすえ、あの璃子ちゃんにも絶賛された「美尻」を手に入れた男の中の男。こいつも例に漏れず変態である。

おいおいおい、ちょっとまってくれよジョニー。社交ダンスってやつはァ変態しか集まらないってのかい? ちがう、そうじゃない。少なくともこの作品が凄まじくマニアック路線で作ったあげく、PRのやり方をまちがっただけだ…社交ダンスはなにも悪くない…悪くないんだ…

ちなみに、そんな雪也くんの夢は、にこりとも笑わない璃子ちゃんから笑顔を引き出すことである。…変態なのかピュアなのかまるでわからんぞっ!


さて、とくにこのお話を魅力的に彩るキャラは一番左の子。フィオナちゃん。

名前からして日本人感ゼロな、イギリス人留学生の彼女。ぶっちゃけこの作品では彼女の貢献度がかなーり大きいです! なにを隠そう、主人公の雪也くんを愛妻弁当で釣って強引に部活まで引っ張ってきたのは彼女の功績! …いやまて、ただの腹黒キャラやないかい。

そして、ただの腹黒ではなーい! この子、先に紹介した璃子ちゃんにエヴァのアスカやマクロスFのランカのコスプレをさせてダンスっちゃえよと提案してくる系女子なのである。そうだ、もうお分かりですね。この子もアレだ、変態だっ!

この子の属性は正直、盛りすぎである。

外国人留学生で日本語もカタコトだからというのを武器に、ろくでもないことばかり吹き込んでくるおそるべき変態さんである。

そんな彼女のお言葉に、「エロいのがラテン。エロくないのがスタンダード」「エロは褒め言葉ヨ?」があるのだが、どうやらダンスやってるかたなら当然として受け入れられているようだ。…たぶん。たぶん、至極真っ当。うん。
この作品はちょっとマニアックなかたが多すぎるので、はたしてどこまでが正確な情報でどこまでが常識なのかもわからない。ボク混乱シテキタヨ。

で、フィオナちゃんの横にいるふんわり系の彼女、珠美ちゃん。ゆるふわ系です。…ぶっちゃけ、かなり影がうっすい。
あまりにもキャラが弱いと思ったのか、フィオナちゃんの言葉に乗っかって「エロい!エロかっこいい!」と言い出してしまう。しかし、そんな付け焼き刃の変態発言では「変態魔境」と化した本作で輝かしい功績を打ち立てること叶わず。
たぶん、ダンスをやってて照れ照れしながらやってるの、この子はくらいのもんである。癒しです。暗闇から元の世界に戻ってきたかのような安心感。ぼくたちはきみのような常識人を待っていた。

そして、いよいよ大トリのご登場である。満を辞して、というべきか。
先に断っておくとこの子は、サブキャラである。
そして、雪也くんの男友達である。

……「男友達」であるっ!!!
ローアングル研究部所属の、女装する男である!
何度も言っているが、彼は一介のサブキャラにすぎない。そんな彼の部活動は、女子制服に着替え、周囲から男どもの視線を浴び撮影されるという、それはそれはおそるべき部活動をおこなっている。
一介のサブキャラにしておくのが惜しすぎるほどの、作中ぶっちぎりの変態である。
変態しかいねーじゃねーかあああああ!!

そして、どうして彼女…いや、彼がローアングル研究部という業の深い部活にのめり込んでいったのか。それも合わせて、本作では追っています。
どうか、雪也くんと璃子ちゃんの恋模様だけでなく、彼の生き様を、その過程を、目に焼き付けてあげてください。


……これ、社交ダンスが題材なんダヨネ?? えっ、合ってる??