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Kindle三昧

小説とか漫画とかアニメとか。隠れた良作の楽しみ方を探求するブログです。

ラノベ「ゴブリンスレイヤー」1巻を読んで。ダークヒーロー像は今後のトレンドになるか!


今回のテーマはライトノベル「ゴブリンスレイヤー」1巻についてです!


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明確なネタバレはぎりぎり避ける方向で、作品の内容について語っていきたいと思います。どちらかというとぼくの感想垂れ流しのエッセイ風味になるかと思います。それでも少々ネタバレは入ってくると思うので気になる方はご注意を。


巷でふつふつと人気が出ているみたいですので買ってみました。

目次を開いてみると登場人物の紹介が。

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主人公はゴブリンスレイヤーさん。その他のキャラも書いてますが、皆さんどうやら、これ!っていうちゃんとした名前はないみたいです。

ちゃんとした名前がない形式の物語というと、まるで一般小説や童話のようですね。ラノベでいうなら「人類は衰退しました。」みたいな感じかな? そう思うと、なんだか急にふんわりしたような物語のように思えてきてしまいます。

「タイトルに反して、なにやらリアル路線の予感…(わくわく)」そう思いながら本のページを進めていきます。


なんと冒頭ではヒロインの属する冒険者パーティーがゴブリンに襲われます。しかもパーティー壊滅という事態に!

その描写は一般小説寄りというか、けっこう年齢指定入りそうな感じです。控えめにいってグロいです。あれおかしいな、リアルっていうかスプラッターじゃない? そういうの苦手なぼくなのです。どうしよう、すでにちょっと及び腰になってきました…


そんなヒロインと読み手の窮地を救うのは主人公のお役目です。ゴブリンスレイヤーさん登場。「小鬼を殺す者」と書いてゴブリンスレイヤー。


ゴブリンスレイヤーさんはゴブリンに恨みを持っていて、冒険者の中でも選りすぐりの凄腕でありながら! ゴブリン狩りのみに執着する変態…もとい、復讐者なのです! いや、そのバトルスタイルは暗殺者といったほうがより正確かも。


例えばぼくが最近読んだ作品を引き合いに出すと、「六花の勇者」の主人公アドレッドなんかが近しいかも。「どんな手段を使ってでも勝利を収める」アドレッドの地上最強戦法(卑劣)のような。ガソリンを用いたり罠を事前に張り巡らせて、単独でゴブリンの集団を相手取ってしまう。それがゴブリンスレイヤーさんなのです。


おおよそ普通の主人公像としてある世界平和を目指す「正義漢」だったりするわけでも、平凡な暮らしを求めているわけでもなく、はたまた敵をどんどん蹴散らして力を誇示するようなタイプからは、かなり逸脱した主人公といえるかも。

でも、本作はラノベ界隈ではわりと注目されてたし、これからはこんなダークヒーロー寄りな仕事人タイプの主人公が溢れていくのかもしれないですね。そうなると、まちがいなく仕事人タイプの主人公の火付け役はこの「ゴブリンスレイヤー」ということになるでしょう。


地の文としては淡々と進んでいくので、マイルドだったりコミカルだったりする最近のライトノベルにマンネリを覚えてきたかたには新鮮に映るんじゃないでしょうか。

この物語はゴブリンスレイヤーさんの黙々とゴブリン退治をこなす仕事人ぶりがハマるかどうか。このへんがキモかなと思います。

あとは、海外もののアクション映画が好きなかた! ただ格闘戦するだけじゃなくて、周辺のギミックを利用しながら派手に敵を蹴散らしていくようなやつ。ああいいのが好きだよ!ってかたはすごく楽しめるんじゃないかと思います。ぼくがそうなので、たぶんそうだ!


ぼくが読んでて感じたのは、この作者さん、RPGゲームは当然のことながら、だいぶ海外アクション映画に影響受けてるなあと思いました。

邦画系だとかJRPGっていうんですかね、日本人が好むタイプの「登場人物の心情の変化と成長」が前面に描かれるわけではありません。ゴブリンスレイヤーさんの心の機微がはっきりと描かれることはないのですが…その熟練した仕事ぶりに人生が込められているような感じです。「男は多くを語らず、その行動で語る」みたいな。昔かたぎの職人みたいですね! …いや、やってることはえっぐいですけどもね!


ここまで読んでいただいて、本作「ゴブリンスレイヤー」がハードな世界観で萌えなど微塵もないというのはまあまあわかっていただけたんじゃないかと思います。

ただ、そこはラノベですのでね。挿絵はわりとポップな感じで、安心感があるかと思います。(ただし、この絵にだまされて迂闊に読んでいるとショックを受けるかたも多いかも)

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発売したてのころからゴブリンスレイヤーさんの生き様は好評なようで、すでにコミカライズ版もあるみたいです。

ガンガンオンラインのほうでWeb公開版もちらっと試し読みできるみたいです。そこで公開中の1〜2話をざっとみた感じだと、やっぱりそこからなのか…っ!といった感想が。ええ、そうです。コミカライズでお手に取りやすくなったとはいえ、やっぱりショッキングなシーンは収録されているみたいですよ。

コミック版では原作ゴブリンスレイヤーの挿絵の雰囲気を見事に再現しており、そのダークな雰囲気を十分堪能することができます! 試し読みしたかぎりでも美しい作画であることを確認できますので、物語の大筋を知りたいってかたは、そちらから入ってみるのもアリかと!


ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

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