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Kindle三昧

小説とか漫画とかアニメとか。隠れた良作の楽しみ方を探求するブログです。

アニメ「灰と幻想のグリムガル」終了したけど続編を願ってぼくだけでも盛り上がることにする。


どうやらアニメ「グリムガル」が終わってしまったようですね。ぼくの知らないところでなんてことだー。(しらばっくれ)


でも原作はまだまだ続いているし、アニメだって万に一つだって続編くる可能性が残っている…!

というわけで、ぼくの熱い思いを続編制作の生贄としてここに捧げます。ささやき、祈り、詠唱、捧げよ!



全話分のネタバレがあるので気になる方はご注意をっ!




◆ 第1話 義勇兵、モンスター…それぞれの営み



グリムガルは義勇兵の生活を丁寧に描いた作品。

第1話から、戦闘経験もセンスもないハルヒロたちがわたわたしながら異世界の生活をしている様子が描かれます。




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まずは最弱のゴブリン! 戦いはするけれど…



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徒労に終わる。やれやれ今日も疲れたー。着る服ないけど。

というか、この頃のゴブリンって思えばいくらなんでも強キャラオーラすごかったですね!



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だが、殺そうとしていたゴブリンたちにも生活はあるのだ…。

ここです、ここ! ハルヒロたち最弱メンバーがヒイヒイ言いながらレベルアップしていく話ももちろん、ゴブリンたちの営みもきっちり描くという抜かりなさ。第1話でここまで描かれていたから、きっとれぐるすは見続けたのだと思います。


本作には大迫力の必殺技や大冒険なんてないけれど、それでもどれだけちっぽけな冒険でもちゃんとしたバックボーンを感じたんですよね。世界ふしぎ発見だとかのちょっとした紀行番組を見ているような感覚。




◆ 第2話 まだまだまだゴブリンつよい!



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日を改めてさあゴブリン狩りだ。

ハルヒロ勇み足! …ではないですね、怖くても一番乗りしてしまった哀れな主人公。



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ザックリいかれます。いてええええ。



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怖いからみんなでリンチ。ゴブリンちゃん可哀想すぎる!

このシーンは生々しい戦闘ということで序盤の印象的なシーンです。

いまやゴブリン慣れしすぎて「ゴブリンスレイヤー」なんて言われちゃいますが、みんなこのころはまだ良心と恐怖心と自分の命との狭間で葛藤していたことを忘れちゃいけない。



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特攻隊長として定着した感のあるランタだって、この時は泣いちゃってたんだぜ。




◆ 第3話 RPG的!マッピングマッピングぅ!



この頃はRPG的な要素として、というかグリムガル世界では普通に生きる知恵としてマッピングが登場。

相変わらずゴブリン狩りから進歩のないハルヒロたちだけれど、着実に生きるための方法を手に入れていってます。



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「ワクワクした」なんてハルヒロが呑気に言ってますが、ぼくもここらへんはすごく楽しそうと思った。単純にゲームで探索する感覚だとか、リアルな生活でもつい知らない道を探索したり。そんな小学生のころの記憶が蘇るようです。あ、れぐるすはいまだにしてますけどね路地裏探索。


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しかし、この回では楽しく見ていたけれど、今になればこれがマナトのリーダーとしてハルヒロたちに遺したものの一つになるとは…感慨深いですな。




◆ 第4話 ゴブリンさんの逆襲きてもうた



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マナト先生ついにやられる。

ゴブリンの逆襲やばいですね!



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最初はがんばってハルヒロ先読みしたのに…

あれがまさかマナトのMPを奪う結果になるとは。運命とは残酷。

しかし、ハルヒロは何回腕まわりにダメージ受けるんだろう。2話に引き続き、まだ今後もあります。お楽しみに。



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ここから後半にかけて、ハルヒロが取り乱すシーン全般が名演技すぎて個人的に殿堂入り。

「言ってくれなきゃわかんないよ、マナト!」

「おねがいします助けてください! おれなんでもします!」

「それも金とるんですか…」

どんどん見てて居た堪れなくなってくる。この演技の落差で完全にノックアウト。ここを見てグリムガルに期待してたものを見れたって視聴者のかたも多そう。



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アニメでは語られなかったけど、ここでマナトからの賛辞を待機中のハルヒロもいいですね。どんだけマナト好きっ子か!


原作からの引用で、

「死ぬ間際に、マナトはなんでハルヒロに謝ったのか。あの日、マナトは一人一人を褒めた。でも、ハルヒロのことだけは何も言わなかった。それでハルヒロはもやもやしていた。マナトもきっと気にしていたのだ」

「バカだ、あいつ。なに謝ってんだよ 。いいんだよ、そんなの。違うだろ。そんな場合じゃなかっただろ。死にそうだっただろ。よかったんだよ謝ったりしなくて」

こんなハルヒロや死に際のマナトにも葛藤があったってことも、アニメを見ながら補完してやってくださいませ。




閑話休題 アニメの残留率とか



ちょっと箸休めに。こんな話があるらしい。


http://kaola.jp/2016/03/01/419976/


このサイトからのまとめを引用すると、本作「グリムガル」では大方の人が1話から継続して見続けたのだとか。まあ、これは4話までのグラフだしツイッターの実況率なので、どれだけ正確なのかはわからないんだけれど。

ぼくは大概、アニメを選ぶ時は前情報…とくに「ぱっと見の作画が自分好みかどうか」というただのインスピレーションで決めてるだけです! 悪い言い方すれば、面食い…?

ただこの初見での直感てのが意外と大事で、やっぱり最初にピンときたものはずっと飽きずに見続けることが多いですねー。挫折したのは「グラスリップ」とか「凪のあすから」とかです。いや、あれらも名作と聞くんだけどなぜだか合わなかった…いつかトライしたい。



ここでなにが言いたいかっていうと、グリムガルは最初の雰囲気作りに成功してて、前情報を見てる人ならずっと見続けさせるだけのリアリティがあったのかな、ということです。ぼくの個人の考えですが。

とくに、RPG世界の営みを眺めていたいって人には最初から最後まで支持されたんじゃないかと思ってます。良くも悪くも安定感バツグンだったのでは。


別作品で比べると、「だがしかし」なんかは結構プロモーションに力入れてた感じだけど徐々にパワーダウンしていってるのかなと。なかなかキャラ萌えだけで突っ走るのは難しいご時世ですな。ま、それでも4話時点でグリムガルと同じだけの残留数を叩き出してはいるので一概にどっちが低いとかはなさげ。




◆ 第5話 リーダー不在でどんどん分裂中!



さあ、リーダーが消えた。チームはどうなる?

というところで、静かにチーム崩壊していってます。


まるで仕事帰りの社畜のように酒を浴びる男衆。

女性陣ユメとシホルはメリイさんも混ぜてあげずに百合ん百合んしてます。

新入りのメリイさんは目が死んでる。仕事も後ろで眺めてるだけ。


リーダー不在、こわい。



原作を読ん読んでてじわじわ盛り上がってくるのがメリイさん入団からなので、ぼくはここの展開もかなり大好きです。

やっぱり最高潮に達するまでの前振り回、ヘイト蓄積回は物語の華ですよアナタ。



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なお、内部分裂してる時に抜け駆けしている男女もいたらしい。


それはともかく、ハルヒロとユメが本音をぶつけ合うのは一気に溢れ出すものがあって、すごく印象的ですね。こういう青臭い展開好きだぞー。




◆ 第6話 リーダーの自覚が出てきたっぽいハルヒ



内部分裂という一悶着あって、誰かがリーダーやらなあかん!とハルヒロは意を決します。

ここから少しずつ、ほんとにちょびっとずつだけどチームのことを見渡せるように、他のことも考えられるようになったハルヒロは小さな成長が見えて微笑ましいです。

「モグゾーをもっと強化してやれば楽になるよなー」「メリイもシホルかばったりよく見たら仕事はきっちりしてるんだよなー」とか。視野が広がったのはもちろんだけど、そういうのがコミュニケーションとして相手に伝えられるようになったのが、一番の成長なのかなと。

これはやっぱりユメと本音をぶつけ合った成果かな。



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「ハルくんにぎゅっ、てしてもらってただけでなあ」

ユメとの熱愛疑惑が出ちゃったりもしたけれど。



でもまだだ、まだメリイさんはオチない…最近ではとくに珍しい鉄壁ヒロイン。




◆ 第7話 メリイもランタも落としにかかるハルヒ



チーム崩壊は防げた! あとはメリイだ、やつをなんとかしないと!


ハルヒロはみんなと話し合います。みんなメリイと仲良くしてあげて!と

しかし、ランタは「あいつのことばっかもいいけど、おれのことだって考えたことあるか?」と問い詰めます。


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いつも憎まれ口しか叩かないランタが、普段はそんなこと考えていたなんて…と、ランタの隠れた内面を見れたような。

ランタのこのセリフは原作で読んだ時も素晴らしかったので、こんなかたちとはいえ再現してくれて感激しました。


ハルヒロがまた素直に謝ってるのもなかなかポイント高いですね。

直球で謝られて調子狂ってるランタもなかなか見てて微笑ましい。

アニメだとこういうランタの茶目っ気があるシーンも多いので、やっぱりウザさをあんまり感じないですね。ここはぼく的にはちょっと残念なポイント。



さて、ランタも落としにますかったところで、メリイさんも落としにかかります。

ハルヒロの絶対にスベらないマナトトークで、無事にメリイさんの警戒心を解いていきます。

ここで「おおっ」と思ったのが、さらっとダイジェストの中でメリイさんが酒場にいるところ。



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これこれ。打ち解けた瞬間をあえて強調せずにダイジェストで流すあたりに好感。ホントはもっと劇的にする場面のはずなのに、あえていつの間にか仲良くなった、メリイをパーティーとして迎え入れる準備はできてたからあとは自然と打ち解けたよ、という演出がリアルで良いです、最高です。




◆ 第8話 マナト、仇はとったよ…



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うん、何回見返してもここの弱いなりに工夫して戦ってる仇討ちが良い!


最終話ではハルヒロたちが一気に強くなったように感じたから、今までの成長が見えつつのジャイアントキリングしてるあたりが好きです!


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後半での墓前で団章を見せるシーンもいいですね。

ベタなんだけど、ハルヒロの独白で「マナトのこと嫌いになったりもしたのかな。それとももっと好きになったのかな」と今はない未来のことを考えてるところがジーンときますね。

もうそんな未来と交わることはないけれど、今の新しいチームでやっていく、という後ろ向きのようで前向きな場面。いいね!




◆ 第9話 久々に街の描写が帰ってきた!



これこれ。緊迫のバトルシーンはもちろん、こういうゆったりした時間も余すことなく楽しめるアニメは貴重です!

朝焼けのシホルからはじまり、昼下がりにメリイさんとお茶するところや夜にはしんみりと夜景をみながら…

なんか、全部がデートスポットみたいに見えてきたぞ…。ハルヒロ爆発せよ。



ここでメリイさんがサイリン鉱山と聞いてトラウマを思い出してしまいますが、そこで勇気を振り絞るシーンにすごくグッときました。


「乗り越えたいの。だけど、私1人じゃ乗り越えられない。誰かの力を借りるなら…あなたたちがいい」


「私のこと…仲間だって、言ってくれたから…」


この台詞にはすごく感情がこもってて、いやほんと、語るよりも実際に聞いてもらったほうがいいですねコレ。

ここの言葉を選んでおそるおそる言う感じのメリイさんに心奪われたかたも多いのでは。ぼくだけかしら。




◆ 第10話 ランタって不要?必要?



いよいよサイリン鉱山探索や!ってところで、まさかのランタがパーティーにとって必要かどうか問う回。


ハルヒロがランタと2人きりで話すのは珍しくて、そういう意味でも思い出深い場面です。


例えばifの話なんですが、「じゃあランタが抜けたらこのパーティーはどうなるの?」と。

ランタの役割は戦闘で表立って見られるだけでも、「2人目の盾役」としてでしょうか。これなら正直、ハルヒロも思っているようにランタでなくても適任はいるはず。キッカワ経由でメリイが登場したように、いざとなったら盾役がこなせてランタより戦闘経験もある…なんてゴロゴロいるはずです。


でも、ランタほど「仕事は仕事で割り切る」「臆せず前に進める」要素をもった、性格的には先導者タイプの人ってなかなかいないはずです。あれ、こうやって長所だけ書き出すとランタがとてもすごい人みたいです、不思議。


ともあれ、実際にランタが抜けたあとのこと考えると、たぶんチームハルヒロはなにか壁にぶち当たったとき、なあなあの関係になって立ち止まっちゃうと思うんですよね。みんな奥手なほうだし、思い切った案を出す人がいないんじゃないかなー。


なにより、ハルヒロがストレスをぶつけられてかつ遠慮なしに言い合えるのって、実はパーティーの中でランタだけという。ランタいなくなったらハルヒロがパンクするのはまちがいないですね。


もちろん仮の話ですが、れぐるす的には「パーティーに憎まれ役は必要!」という結論を出しておきます!




◆ 第11話 デッドスポットの「負け確定イベント」感



最終話の一歩手前! ラスボス登場、デッドスポットくん。

恥ずかしながらコボルドってモンスター自体、ぼくはRPGツクールってゲームでしか聞いたことなかったので、「ああ、あの1画面に6体ぐらい並べられるやつね、あのちっこい…」


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ちっこい…? で、でかい…!


このサイズはちょっと衝撃です。

これ、絶対レアアイテム守ってるやつじゃないですかー! 強キャラ限定のBGMが流れるタイプの戦闘じゃないですかー!



後半戦でデッドスポットからの逃走劇は飛び移ったり仲間を庇いあったりと、アクション満載&チームワーク大幅増量で素晴らしかったですね。

ぼくはなんでかここで、ゲーム「マリオストーリー」のドカポンっていう無敵キャラから逃げる話を思い出しました。そんな昔のゲームをなぜ思い出せたのかはぼくにも謎。


 


◆ 第12話 ハルヒロ無双! なお、原作では…



最後の最後はハルヒロがスパイダーの応用技からの、即死攻撃発動でとどめです。


ここの即死攻撃はちょっと今までのアクションシーンとは演出がぜんぜんちがったから、めちゃめちゃ熱かったです!


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いや、このアニメ独自の流れはやっぱり良し悪しが分かれるところだと思うんですよ。

レベルの違いと成長過程を、第1話からこれまでじっくり描いてきた作品がこのグリムガルです。それをラストだけ急になにかに目覚めたようにハルヒロが神業を使って一騎打ちで倒す…というのは、ちょっと違和感がある。

なお原作では、あくまでもデッドスポットはハルヒロに意識を向けていない状態で、そこへハルヒロが決死の覚悟で背後からとどめを刺してます。原作でここをすでに描いてあるだけに、やっぱりあえて別の展開をするとどっちがいいのか、っていう意見が出るのは当然ですよね。


れぐるす的には、ぜんぜんアリです!


「正面から一騎打ち」「唐突なゾーン状態」というのはやっぱり引っかかるところだけど、まったくありえないかと言われればそうでもないですよ。

アニメ版の様子をみるかぎり、デッドスポットの攻撃をハルヒロは紙一重とはいえ回避してるし、今までに偶然「線」をたどって、しかも「ここだ」と思う間もなく反射的に発動してたり。このあたりを考えると死の淵まで迫ってて火事場の馬鹿力を発揮するのも頷けるし、その状態なら余裕でデッドスポットの動きだって見切れるよね、と。


あと、さっきも言ったように演出!

まるで舞踊をみているように、様々なアングルからゆっくりと流れていく時間。そしてあっという間にデッドスポットが倒れる。

この一連の流れが今までのグリムガルでやっていた泥臭い戦闘とはぜんぜんちがってて、本当、なんという映像美。

これまた原作と比べちゃうんだけど、本当にここは泥臭いシーンのはずだったんですよ。ズタボロのハルヒロが、意識の隅でデッドスポットの背中をみて、ああ仲間を追っていくんだな、ふざけんなおれが囮になったのにこのままじゃ全滅するふざけんな、ってぐちゃぐちゃなモノローグを流しながら、なんとか倒す場面のはず。それが、アニメだとこんなにも美しい場面になるなんて。

「あなたたち、まだこんな演出隠し持ってたの!?」と奥の手を見せられた気分です。スタッフさんたちのドヤ顔が目に浮かぶ!


ハルヒロの「線」を表現するにはこれしかない!と言わんばかりのシーン、本当に何度見返したことやら。

うん、やっぱりこの演出は主人公っぽいしアリじゃないですかね!




◆ エピローグ グリムガルの世界よまだ続いておねがい



さて、ここまでグリムガル愛を伝えてきましたが、完走したみなさま本当にありがとうございます。たぶん少し飛ばし読みしましたよね、怒らないから正直に答えなさい、ぼくならそうする。



れぐるすが溜め込んでるグリムガルへの熱い思いはまだまだあります。しかしすごくすごく蛇足になってしまうので、これ以上は語るのやめときます。ときどき、思い出したときにネタにしますそうしましょう。

それだけ本作のファンもいるんだぜっ、てことを少しでも制作サイドにお伝えできて、ゆくゆくは2や3…というようにグリムガルの世界が続いてくれればいいな…。


あと、このブログをとおして1人でも多くのファンがついてくれるといいな、と。

ぼくはお絵描きとか得意じゃないので、ぼく以外のファンのかたが二次創作してくれるのを心待ちにしておきます。そういう輪が広まるのも楽しみのひとつよね。



ではでは! 長くなりましたが、次にグリムガルの感想を書く日…すなわち、2期放送後、にまたお会いしましょー。